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平川動物園ズーブログ

また来年!カブトムシの展示が終了しました

みなさん、こんにちは!教育普及係学芸員の落合祐子です。夏休みも半分が過ぎてしまいましたが、みなさん楽しんでいますか??

さて、5月23日からどうぶつ学習館で展示を行っていたカブトムシたちですが、全ての個体が1年の生涯を終えましたので、8月7日をもって今年の展示を終了しました。そこで、今回のズーブログでは、3齢幼虫からの彼らの様子を振り返りたいと思います。

〇4月13日 3齢幼虫

そっと土を掘り起こしてみると、ぷっくりした幼虫たちがいました。この時期の栄養状態が、成虫の大きさの決め手となります。

〇5月22日 蛹

再び土をそっと掘り起こしてみると、こんなに至近距離で蛹室をつくっていました。隣人の蛹室は壊さないようにするのです!

〇5月24日 蛹の展示開始

「さわりたい!」という声もたくさん聞きましたが、羽化がうまくいくように、ここではじっと我慢でした。だんだん色が濃くなってくると、羽化が近いサインになります。

 

〇6月5日 羽化が始まる

羽化が始まりました。羽化直後は白く柔らかい体も、時間が経つにつれて濃い茶色に、硬くなっていきます。

〇7月10日 卵を発見

      

 

卵を一つ発見しました!土を掘り起こし、卵は別のケースに移していきます。すでに孵化した幼虫(1齢)もいます。成虫の寿命も、あと1ヶ月程度でしょうか…

 

そして、8月8日に最後のメスのカブトムシが死亡しました。現在卵と幼虫合わせて187個体が、どうぶつ学習館で来年の準備をしています。彼らを飼育しているケースは2週間足らずで糞だらけになってしまうので、腐葉土をもりもり食べていることがわかります。

黒色の粒状の塊が幼虫の糞です

カブトムシは、成虫である僅か2ヶ月の間に、メスまたはオスと出会って子孫を残していくために、残りの10ヶ月を土の中で栄養を蓄えながら過ごしています。土の中の様子はツイッターなどで報告をしますので、みなさんも時々思い出してくださいね。それでは、また来年お会いしましょう!

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鹿児島フィールドレポート    かっこいいけど…困ったトカゲ ~鹿児島県本土に居ついたオキナワキノボリトカゲ~

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、見た目が恐竜そっくりな!?オキナワキノボリトカゲに注目したいと思います。

 

 

見た目は恐竜!
非常にかっこいいです

 

 

このキノボリトカゲの本来の生息域は、喜界島や奄美大島以南の南西諸島になります。現地では生息場所の減少やペット用に乱獲などされ、生息数が減少しているといわれています。環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。奄美大島では探してみればやっと見つけることができる、珍しいといってもいいぐらいのトカゲです。しかし…平川動物公園から車で約40分の指宿市内の某所では、意外と簡単に見つけることができる場所があります。「絶滅危惧種のかっこいいトカゲを見ることができてラッキー!」と思ってしまいそうですが、生息域を思い出してください。鹿児島県本土には本来分布していないはずなのに、なぜか少し前から生息が確認されているのです。

 

名前の通り、樹上性のトカゲです

 

 

鹿児島県指宿市以外にも、屋久島や宮崎県日南市でも確認されています。「かっこいいし、絶滅危惧種だし、分布が広くなって良かったね」ではなく、実は意外と大きな問題になっています。

 

その理由は、今まで天敵があまりいなかった地域に、昆虫などを捕食するトカゲが侵入してきたことや、もともと生息していたニホントカゲやカナヘビなどのトカゲ類と、競合することです。

 

指宿市で見つかった場所は、照葉樹で覆われた森でした。本来の生息地にそっくりです

 

外国から来た外来種が、国内にいる生き物に影響を与えることはよく知られていますが、キノボリトカゲのように国内外来種が、他の地域の在来種に悪影響を与えていることは、あまり知られていないと思われます。気になる移入した原因ですが、沖縄や奄美からの観葉植物などの移動に紛れ込んでいたのではといわれています。

 

お馴染みのニホンヤモリも、キノボリトカゲと住みかとエサは競合します…

 

こちらはニホントカゲ

 

 

駆除が必要といわれていますが、本来の生息地では絶滅に瀕する生き物だけに複雑な気持ちになります。トカゲが自ら泳いできたならまだしも、人間活動により分布を広げてしまったので、我々の手で、何らかの対応をとる必要があります。

 

夏休みには多くの子どもたちや大人が、ペットショップなどで外国産のカブトムシやクワガタに出会う機会が多くなると思います。ふたはきちんと閉めて、絶対に逃がさないようにしてくださいね。キノボリトカゲの二の舞はないようにしたいものです。

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「ヒツジからできた動物たち」展示会を開催します!

みなさん、こんにちは!

前回のブログで、何かを作っている写真を載せましたが…

→「ヒツジ関連のお知らせです♪」

 

新たに「ヒツジからできた動物たち」というタイトルで、展示会を開催することが決まりました!

動物園で飼育しているヒツジの刈った毛を使い、動物のマスコットを作っています。

こうやって作品を作っています!

 

これを作っているのも、飼育スタッフなんです!

こうしてできあがった作品の一部が、こちら♪

 

可愛い動物たちがたくさんっ!

 

全て、ヒツジの毛から作られているんです!!

今回の展示会では、飼育スタッフが作った羊毛マスコットや、作品ができるまでの工程を展示しています!

8月から、どうぶつ学習館、コアラホールにて開催しています!

どなたでもご覧いただけますので、ぜひ!見に来てください♪

 

ヒツジ隊副隊長:加藤

 

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このウンチ誰のですか? ~センサーカメラがとらえた生き物は何?~

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。当園は自然豊かな環境に立地し、様々な生き物が園内や周辺で暮らしています。今回のズーブログでは、園内で見かけたウンチは誰がしたのか? それを探っていた時の内容です。

 

複数回に分けて排便をしています。いろいろな物がはいっています!

 

まず見かけたウンチですが、中にはつぶつぶの植物の種らしきものが入っており、日が進むにつれて、ウンチの量が増えてきました。きっと毎日、この場所で用を足している生き物がいるということです。日中は、気になってそこを通るたびに茂みに隠れて見張っていましたが、だれもやってきません。夜な夜な観察するのも、気配を感じられてしまい、やってこない可能性があるためセンサーカメラを設置することにしました。

 

こちらが今回設置したセンサーカメラ

 

 

数日間おいてみて、いよいよデータの確認です。このセンサーカメラは、温度を感知して自動で撮影しますので、日が照っていたり、葉っぱが揺れたりすると撮影することがあり、ほとんどの写真には何も写っていませんでした。あとは行き交う飼育員が写っているだけ…

 

行き交う飼育員がバッチリ撮影されていました。飼育員のウンチでは当然ありません…

 

 

これはダメかなと思っていたら、何やら黒い物体が写っているではありませんか!これはクロヒョウか?いやいや黒いノラネコでした。しかしネコはウンチをしている感じではなく、素通りしているだけです。

 

黒ネコは通り過ぎるだけでした…

 

 

写真をよーく見直してみると、何やらお尻のあたりが写っているものがありました。これこそウンチをしている瞬間のようですが、残念ながら全身が写っていません。

 

右上に注目!しっぽを上げてウンチをしている?

 

角度を変えて設置すると、近づく動物が!!

 

顔はみえませんが、この動物は!

 

ニホンアナグマでした!!

 

 

最後はどアップでカメラにも興味津々!?

 

 

そうです。鹿児島ではおなじみのニホンアナグマです。ウンチをしていたのはアナグマだったのです。もともとアナグマは「ため糞」といって同じ場所で複数の個体がウンチをためる習性があります。他の個体とのコミュニケーションや縄張りの主張に利用されているといわれています。そしてウンチの中身は、ヤマモモの実であることがわかりました。園内に落ちていた実をたくさん食べていたようです。

 

センサーカメラは、置いておくだけで様々な瞬間を撮影してくれます。野生生物のありのままの姿を観察するにはもってこいです。実はウンチを見ただけで、アナグマの糞というのはわかっていましたが、どうしても瞬間を撮影したくてカメラを設置していました。

園内や周辺で暮らす生き物の生息調査も実施していますので、今後も野生の生き物の暮らしを紹介していければと思います。それにしても、平川動物公園の環境が恵まれていることを改めて感じましたよ!

 

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人工孵化の取り組み!

こんにちは!
じめじめしたり晴れたりと、不安定な天気が続きますね。

 

盛大に羽を広げるインドクジャク

負けじとシロクジャク

 

こちら繁殖期ピークのクジャクたち。オスたちは晴れている日によく羽を広げてメスたちへ猛アピールしていますが、雨の中だと羽が重たくなるせいか、あまり広げてくれません。
でも、閉じていても羽は美しいですよ!

 

雨の日でもきれい

 

さて、繁殖期ということは、オスの求愛をメスが受け入れると、交尾をして卵を産みます。
時々、クジャク舎に産み落とされた卵が転がっていますね。

 

ニワトリの卵より1回りか2回りくらい大きい

インドクジャクもシロクジャクも、メスは2~3日ごとに1個ずつ卵を産みます。孵化する日を合わせるために、5~7個産み貯めてから抱卵を始めます。

抱卵がうまくいって自然孵化してくれたら良いのですが、中には抱卵する気がないメスがいて、そんな時に放っておけば卵は腐ってしまいます。
そこで、クジャクの数を増やしたい時などは卵を孵卵器に入れて人工孵化させます。

 

産み落とされた日や孵卵器に入れた日、種類を記入

孵卵器の中で孵化するまで温めます

 

無事孵化したら担当者が母クジャクの代わりになって、エサの食べ方や水の飲み方などを教えて世話をします。
一昨年も昨年もクジャクの孵化と群れへの導入には成功していますが、毎回人工育雛をするときには、動物のお母さんはすごいなぁと尊敬の念を覚えます。

 

昨年のインドクジャクのヒナ

一昨年生まれのシロクジャクのヒナ

 

今年も自然繁殖と同時進行でクジャクの人工孵化に挑戦していきます!
孵ったらツイッターやスタッフブログでまたご報告しますね~。

 

 

モテないオスクジャクにエサを投げて励まそうとしたら蹴られて恩を仇で返されたクジャク担当:海道

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