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平川動物園ズーブログ

飼育員が母親に!~アカカンガルーの人工保育を行っています~

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。オーストラリアの自然ゾーンで展示していたアカカンガルーのマルコですが、4月22日に永眠しました。12年という長い期間、ほんわかした雰囲気でお客様や飼育員も癒してくれたおばあちゃんカンガルーでした。多くの子どもを残してくれましたが、死亡する時点でもお腹の袋(育児のう)に赤ちゃんが入っていました。袋から出るにはまだまだ早く、母乳で育てる必要がある大きさです。マルコの意思を引き継ぎ飼育員や獣医師がお母さん代わりに子育てすることになりました。

 

 

3月に初めて顔を出した時の様子です

3月に初めて顔を出した時の様子です

 

入院中のマルコと赤ちゃんの様子… 最後の瞬間まで母親のそばにいました

入院中のマルコと赤ちゃんの様子… 最後の瞬間まで母親のそばにいました

 

 

生息地のオーストラリアでは専用のカンガルー用粉ミルクが販売されているのですが、日本では簡単には手に入りません。そこで過去の情報から、犬用のミルクにいくつかの添加物を加えて使用することにしました。人工保育でポイントになるのは、①ミルクを与える器具に慣れるか(今回は注射器と小さな哺乳瓶を使用)、②ミルクの濃度や量が適正で、下痢にならないようにすること、この二つは絶対に気をつけないといけません。幸いにも赤ちゃんは注射器から少しずつミルクを飲み、下痢にもならずに過ごしてくれました。

 

順調にミルクを飲みだしました!

順調にミルクを飲みだしました!

 

しかしながら、体重はどんどん落ちていきます…ミルクの濃度を見直し、与える回数も一日5回から7回程度まで増やし、離乳食も併用しました。結果、今のところ順調に成育しています!

 

まだまだ小さく気は抜けないですが、マルコに代わって一人前のカンガルーに成長させたいと思います。運が良ければ園内で飼育員が連れて回っていることがあります。見かけた際には愛くるしい姿をご覧ください。

 

マルコから一文字もらって「マーコ」と名付けました!女の子です。元気に育ってね~

マルコから一文字もらって「マーコ」と名付けました!女の子です。元気に育ってね~

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バーバリーシープ誕生!!

みなさん、こんにちは!!飼育係の鈴木です。コクチョウ、エミューに引き続き今度はバーバリーシープが誕生しました!!

ミミは3年前も出産していて育児に成功しているお母さんです。

今回は2頭の子どもが生まれました。

左が男の子のボンちゃんで右が女の子のミカンちゃん

左が男の子のボンちゃんで右が女の子のミカンちゃん

 

 

しかし、ボンちゃんは生まれつきミカンちゃんに比べ体が小さく、なかなか立ち上がることが出来ませんでした。保温や人工授乳等手を尽くしたのですが残念ながら亡くなってしまいました。

 

ミカンちゃんはすぐに立ち上がり歩きはじめることができました。また、母乳もよく飲んでいてすくすくと成長しています。生まれた日の体重は2.2㎏で、1日約200g増えていき、現在では5㎏を超えました!!

警戒心が強く、走るのが速いため体重測定で捕まえる際も中々捕まりません。跳躍力もあり自分の体より高い段差も上り下りすることが出来ます。

 

足が長くキレイです!!

足が長くキレイです!!

 

現在は寝室側で展示をしています。岩山に出る練習をしてから放飼場に出てきます。他のバーバリーシープやマントヒヒ等生まれて初めて見るものが多いけど頑張って、ミカンちゃん!!

 

飼育係 鈴木

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春になると事件発生!?誘拐事件を未然に防ごう!!

みなさんこんにちは!!

タイトルを見て、警察署からのお知らせ!?と思われたかもしれませんね。

今回は動物病院からのお話です。

 

だいぶ暖かくなってきて、ウグイスのさえずりを耳にしたり、ツバメの姿を見かけたりすることも多くなってきました。

平川動物公園内でも、リスの森でコジュケイがさえずっていたり、クジャクが優雅に尾羽を広げていたりして、いよいよ鳥たちの繁殖シーズンの到来です。

 

動物公園の鳥たちも、野生の鳥たちも、ペアを見つけ、巣を作り、産卵、抱卵、育雛という流れで新たな命が育まれていきます。

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そこで時々事件が起こります。

みなさんの周りにも、スズメやツバメ、シジュウカラなどの野生の鳥たちがすんでいると思いますが、いくら野生の鳥とはいえ、幼鳥は最初から上手に飛べるわけではないのです。いくらか自分で動けるようになってくると、少しずつ巣の外へ出て動くようになり、だんだん親鳥と連れ立って飛ぶ練習をしたり、餌をとる練習をしたりするのです。

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幼鳥が飛ぶ練習をしているとき、地面に降りていることもあるのですが、それを「親鳥とはぐれてしまったかわいそうな迷子」と勘違いした人が保護しようと連れて行ってしまうことがあるのです。これが実は「誘拐」なんです。親鳥は人から見えない茂みや樹上で練習中の幼鳥を見守っていますので、ご安心ください!!

もし、車やネコなど危険が多いところでたたずんでいる幼鳥がいたら、そっと近くの木の上や安全な高いところに避難してあげてください。親鳥がきちんと迎えに来てくれます。

 

鳥たちの繁殖シーズンになると、毎年平川動物公園にも迷子かも!?という問い合わせが来ます。このブログを読んでくださったみなさん、鳥たちも練習して一人前になるんだ、ということを覚えてもらえたらと思います。

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5月10日から16日は愛鳥週間です。平川動物公園では様々なイベントを企画しています。

5月14日 ①鳥の解説イベント~ルリカケス、リュウキュウコノハズク~

②ワークショップ~鳥の巣いろいろ~

③読み聞かせ@どうぶつ学習館

などなど・・・楽しい企画が目白押しです!

鳥たちがきれいな声で鳴き、活発に動いているこの時期に、ぜひ身の回りの鳥たちにも目を向けて、愛していきましょう!!

 

動物病院より 獣医師 伊藤ななお

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カイウサギの赤ちゃんが生まれました!

皆さんこんにちは!

新年度が始まり、新生活がスタートした方も多いのでは…?

そんな春にぴったり!かわいい赤ちゃんのお知らせです!

 

3月31日、妊娠中だったカイウサギ、バニラの部屋から何やらうごめくものが…!

体型がぽっちゃりだったこともあり心配していましたが、無事に出産しました!

ウサギは一度に約4~6頭の赤ちゃんを出産します。

 

お母さんウサギのバニラ

お母さんウサギのバニラ

 

巣箱の中を出たり入ったり…

出産から3日目。

巣箱の中を覗いてみると…

 

なにやらふわふわの毛が!

なにやらふわふわの毛が!

 

巣箱の中には、バニラが自分の毛で作ったふかふかのベッドが!

その中を覗いてみると…

 

いましたー!

いましたー!

 

もぞもぞと小さな体が動いています。

まだ毛も生えていなく、ふかふかのベッドに包まれています。

 

生後10日目。

巣箱の中を見てみると、

 

少し大きくなりました!

少し大きくなりました!

身体の色もはっきりとしてきて、少しずつウサギの姿に!

目が開くのはいつかなぁ…♪と待ち遠しい毎日です。

 

しっかりと面倒をみています

しっかりと面倒をみています

 

春まつりが終わり、4月22日からこどもまつりが始まります!

毎週土日、祝日はふれあい時間を延長して、動物たちとのふれあいを楽しむことができます!

カイウサギの赤ちゃんたちも、GW頃にはお外デビューしているかも!

 

他にも、この春平川動物公園ではベビーラッシュです!

赤ちゃんの頃しか見られない姿を、ぜひ見にきてください♪

 

赤ちゃんたちは健康管理のため常時見ることができない場合もあります。

ホームページやツイッターも併せて、チェックしてみてください!

 

タッチングコーナー担当:角田

 

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鹿児島フィールドレポート ~今年も見てきた!山間に暮らすベッコウサンショウウオ~

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、2016年1月にも調査に同行し観察してきた山間に生息するベッコウサンショウウオを紹介したいと思います。今年も長年調査を続けている鹿児島県立博物館の現地調査に同行することができましたので、少し紹介したいと思います。

 

幼生は水中で生活するため、外鰓が確認できます

幼生は水中で生活するため、外鰓が確認できます

 

まずおさらいですが、このベッコウサンショウウオはどういった生き物なのかというと…

大きさは約10~15㎝程度で、ぬめっとした体表をもつトカゲのような形をしています。しかしトカゲとは異なり、幼生の期間を水中で生活する両生類に分類されます。(トカゲはは虫類です)

本種は熊本、宮崎、鹿児島県にのみ分布し、鹿児島県が分布の南限で、県の指定希少野生動植物(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されています。分布の南限である鹿児島県の個体群は学術的にも非常に貴重な生き物です。

 

山深い生息地に行くには、舗装されていない道をひたすら四輪駆動の車で上り続け、さらに徒歩で川の源流部を目指します。川の源流部が生息場所となっており、そこにはスギなどの人工林はなく広葉樹の森が広がっています。

 

今年の調査は昨年より時期が遅かったためか、上陸前の多くの幼生を水の中で確認することができました。また変態中の亜成体も確認できました。

 

もう少しで成体となる亜成体。べっ甲模様がでてきています!

もう少しで成体となる亜成体。べっ甲模様がでてきています!

 

もう少しで上陸しそうな幼生。周辺にはエサとなるヨコエビなどがたくさんいました!

もう少しで上陸しそうな幼生。周辺にはエサとなるヨコエビなどがたくさんいました!

 

昨年と同様に森の環境も保たれており、調査員一同ほっとしました。

 

森の豊かさの指標となるサンショウウオの生息を維持することは、森林や河川の環境を守ることにもつながっています。そのための地道な調査が、毎年行われていることも知っていただければと思います。

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