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平川動物園ズーブログ

リスの森新メンバー!

お久しぶりです!
暖かい日差し、春ですねぇ。すぐに気温が上がって夏になる鹿児島では貴重なおさんぽ日和です。
春は出会いの季節でもありますが、リスの森にも新しい仲間が増えています。

 

『アオバト』

頭部を怪我してから寝癖付いたみたいになってます

 

オスのアオバトは翼の一部が赤紫っぽくなるのですが、こちらは全身緑のメスです。
「アオ―、アオ―」と聞こえるちょっと変わった鳴き声をしています。キンモクセイの枝などに留まって隠れていることが多いので、下ではなく上を探してみてください。

 

『アカネズミ』

かくれんぼ上手が増えました!

 

リスの森内にある飼育室で、繁殖ケージのシマリスたちの隣に展示しています。
夜行性なうえに警戒心が強く、巣箱として利用している竹筒から滅多に出てきませんが、開園直後などは稀にそろりそろりと顔を出して行動する時があります。

 

『コールダック』

にぎやかな2羽はとってもなかよし

 

名前の通りよく鳴いてコミュニケーションをとっています。尾羽の一部がくるんと巻いているのがオス、そうでないのがメスです。
アヒルの中でも小柄な品種です。以前からいるアヒルのマロンさん(メス)と並ぶとこどものようですが、既に成鳥なのでこれ以上大きくなりません。

 

真ん中にいるのが通常のアヒル

 

春のお出かけに動物園はぴったりですよ!
リスの森の新メンバーたちにぜひ、会いに来てください!

 

待ってるね!みつけてね!

 

 

日向ぼっこして寝ていたいと動物観察中ずっと考えているリスの森担当:海道

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ゾウの警戒心はちょっとやっかい…

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、インドゾウを管理する際にハードルとなる「警戒心」について紹介したいと思います。

 

どの動物もそうですが、野生動物である以上、警戒心は持っています。しかし、長い間動物園で暮らしていると、日々の暮らしや飼育環境に慣れ、日常管理で苦労することはあまりありません。しかしながら動物種においては、ちょっとした違いや環境の変化で警戒することがあります。特にゾウについては気をつかうことがあります。

メスのアンリーは、誰にでも優しく接してくれますが、ちょっと臆病な性格でもあります

 

どのような変化で警戒するかというと、普段は見ない車両が通過したとき、担当飼育員が普段触らない動物を触れたあと(匂いがついているためです)などです。警戒するとどのような態度をみせるかというと、①急に動かなくなる②大きな鳴き声をだす③鼻息を荒げて鼻を地面にこすりつけるなどです。飼育員が特に困るのは、急に動かなくなることです。夕方の収容時に警戒して動かなくなると、部屋の前で微動だにせず飼育員との根競べがはじまります。そんな時は、声を掛けて安心させいつも通り接することに徹します。エサで釣ることはできないのかな?と思ってしまいますが、そんなに単純な生き物ではありません。普段から接している飼育員が声を掛け、そばにいることでゾウを安心させることが非常に重要です。大体は数分間待っていると安心し、通常の行動にうつります。

 

しかし、部屋や展示場の工事が入った場合はさらに用心深くなります。工事の音や塗料のにおい、そして細かい部分の様子の変化を感じとり、普段通りの行動をしなくなってしまいます。だからといって工事や改修をやめるわけにはいかず、予め数週間前からゾウを慣らすトレーニングをします。具体的にはいつもと違う部屋に入る練習をしたり、通常の作業と順番を変えたり、作業で使用する道具を見える場所に置いたりしながら、イレギュラーに慣れてもらうようにします。このようなトレーニングを積むことで、本番にも比較的落ち着いて行動してくれるのです。

 

寝室の工事のため、普段は使っていない予備室へ誘導したオスのラウナ。入口で立ち止まって、入りません。普段と異なる環境に慣れるには、時間がかかります…

 

野生下で生きていくには必要な生まれ持った「警戒心」ですが、飼育員との信頼関係やトレーニングを積むことで、動物たちは克服してくれています。

いつでもリラックスできるようにゾウたちに接しています~ 泥浴びするラウナ

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ネコの日のイベントを実施しました!

みなさん、こんにちは!教育普及係の落合祐子です。この冬は暖かかったですね~。寒いのも困りますが、このまま暖かい冬が続くのも、ちょっと心配ものです。

さて、去る2月22日は「にゃんにゃんにゃん」で「ネコの日」でした。ニュースでも紹介されていたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。平川動物公園では、一昨年からイベントを行い、動物園で飼育しているネコ科動物や、ノラネコ・ノネコ問題のについて普及啓発を行ってきました。そこで、今回のズーブログでは、ネコの日イベントですっかり恒例!?となった「クイズにゃり~」と「ネコ耳カチューシャ作り」についてご紹介します。

 

<クイズにゃり~>

2月9日(土)~2月24日(日)をネコの日ウィークとし、園内でクイズラリーを展開しました。展示物を読んだり、動物をよく観察すると答えることができるようにしました。

初級。正解率も高く、皆さんさすがでした!

上級。苦戦した方続出…

 

期間中、合計1,003名の方に挑戦していただきました。問題を作る私も、毎回頭から煙が出そうです…。今回も苦し紛れのクイズにお付き合いいただき、ありがとうございました<m(__)m>

 

<ネコ耳カチューシャ作り>

こちらは、平川動物公園ボランティアのスタッフが主体となって行いました。野生のネコ科動物の耳の裏には「虎耳状斑(こじじょうはん)」という模様があります。識別のためにあるといわれていますが、はっきりとした理由はわかっていません。虎耳状斑は動物によって模様が異なります。

ホワイトタイガー 耳の後ろの白い斑が目立ちます

ベンガルヤマネコは三日月型

この虎耳状斑を描き、カチューシャを作りました。虎耳状斑の役割や、動物種によって形が異なることをボランティアスタッフが解説しました。昨年の反省を活かし、工作や役割分担を改善したため、100名の参加者皆さんに問題なくカチューシャを作っていただくことができました。

ボランティアスタッフも慣れてきました

完成!後ろからみると虎耳状斑があります

 

イベントに楽しく参加しながら、ネコ科動物のことや、ノラネコ・ノネコによって被害を受けている鹿児島の固有種(アマミノクロウサギやケナガネズミ、ルリカケスなど)について、少しでも興味を持っていただけたかと思います。

「へー、そうなんだ、初めて知った」という声を一人でも多くの方からいただけるようなイベントをこれからも考えていきますので、動物園のホームページやツイッターなどをチェックし、ぜひご参加ください!

 

クイズにゃり~の答えはコチラ

平川動物公園ボランティアスタッフ募集中!詳しくはコチラ

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鹿児島フィールドレポート ~今シーズンも産卵確認!鹿児島県北部のカスミサンショウウオ~

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、国内の生息地では南限である鹿児島県北部に生息するカスミサンショウウオの産卵確認について紹介したいと思います。

 

卵のそばに隠れていたカスミサンショウウオ

 

以前も紹介しました鹿児島県のカスミサンショウウオですが、人里に最も近くにくらす小型サンショウウオです。鹿児島県以外の生息地がある他県では、希少種ではありますが生息適地が保全されていれば見つけることができる種です。しかしながら生息地の南限である鹿児島県では、県北部に数カ所しか生息場所が確認されておらず、鹿児島県指定の平成26年に天然記念物に指定されています。(今は捕獲も触れることも当然禁止です)

過去の情報は下記を参考↓

http://hirakawazoo.jp/zooblog/staff/4987

 

http://hirakawazoo.jp/zooblog/staff/7039

 

繁殖期以外は湿地近くの里山の林床に隠れており、見つけるのはかなり困難で、カスミサンショウウオがいるかいないかは、卵の有無で判断するのが一番容易です。卵といってもゼリー状の塊で、バナナのような形をしているのでカエルの卵と比べても、一目瞭然です。今シーズンはいつも確認している水辺付近を中心に、産みそうな場所を探してみました。

特徴的なカスミサンショウウオの卵塊

 

こちらはヤマアカガエルの卵塊 タピオカのような感じです!

 

綺麗な水がたまる小川や湿地の大きな水たまり、イノシシが掘った穴などいろいろ探してみましたが、卵塊はありません。サンショウウオの気持ちになって地面に寝ころび、泥まみれになりながら目を凝らしましたが、毎年産んでいる場所以外には確認できませんでした。私的には(人間的には!)ここなら産めそうだという場所に産んでいないのは、なぜなのか?生まれた幼生が上陸しにくいのか、外敵がいるからなのか?サンショウウオに聞いてみたくなります。

 

新たな産卵場所が見つからず、移動しようとぬかるんだ田んぼをダメ元で見てみると、なんと卵塊が3つもあるではないですか!!森からはすこし離れていますが、産卵し卵も順調に発生していました。

 

いままで見たことがない田んぼの中で産んでいました!!

 

今年は暖冬のせいか、1月にしては産卵数が多い気がしています。誰にも知られずひっそりと暮らしているカスミサンショウウオですが、命の営みを着実にこなしていました。春までは産卵が見られると思うので、定期的に調査にでかけたいと思います。もし鹿児島県内でバナナの形をしたゼリー状の卵塊を見かけた方がおられましたら、動物公園までご一報いただければ幸いです。鹿児島県の希少なカスミサンショウウオを守っていきたいと思います。

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鹿児島フィールドレポート  猪突猛進!?意外と慎重なイノシシの姿

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、2019年の干支「イノシシ」を紹介したいと思います。それも平川動物公園の敷地に現れる野生のイノシシについてです。

 

日本のイノシシは、本州や四国、九州に生息するニホンイノシシと、奄美大島以南の南西諸島に生息するリュウキュウイノシシの2種類がいます。鹿児島県本土にはニホンイノシシが生息しています。イノシシは基本的に夜行性で、昼間に活動していることはあまりなく、森や林で休んでいることが多いです。薄暗くなる夕方から活動を開始し、山間部の道路で走行中に見かけた方も多いのではないでしょうか?なかなか見る機会が少ないイノシシですが、痕跡は意外と簡単に見つかります。畑や道沿いの露出した地面が、掘り起こされた痕を見たことはないでしょうか?じつはこれはイノシシが掘った痕で、エサを探すために鼻先で器用に掘り起こしているのです。ただし小さな痕跡はアナグマの場合があります。

 

わかりにくいですが、管理事務所の裏山やユーカリ畑には、イノシシが掘り起こした窪みがあります…

 

自然豊かな環境に立地する平川動物公園では、園路以外の敷地でイノシシが掘り起こした痕跡を見ることができます。そんな彼らの夜の姿が見たくて、センサーカメラを設置し記録することにしました。

 

まずは落とし穴?のような窪みをつくっていたユーカリ畑にカメラをセットしました。翌日早速カメラを回収しデータを確認すると、ばっちり写っていました。しかも複数頭います。ユーカリの葉っぱは食べていないようですが、根を掘り起こしてかじっているようです。うーん困りますね~

 

夕方の薄暗い時間に早速登場!1頭だけかなと思いきや…

 

 

家族でしょうか?3頭以上いるようでした。ユーカリの根や土の中にいる生き物を食べているのでしょう

 

次は隣にある杉林に設置してみました。数日間カメラを設置したままにしましたが、ほぼ連日撮影されていました。猪突猛進のイメージがあるイノシシですが、意外とカメラの存在を少しは気にしているようで、ストロボの光に反応してカメラに接近することはないようでした。野生動物なのでやっぱり慎重ですね。

 

実はイノシシ以外にも、アナグマやタヌキ、テンなどが撮影されていました。今でも継続して園内に生息する野生動物の調査を行っていますが、警戒心が強い野生動物を撮影するには無人のセンサーカメラが威力を発揮してくれます。

 

タヌキがひょっこりはん!
数年前まではあまり見かけなったタヌキが居ついているようです!

 

こちらはテン
イタチの仲間です

 

テンが狙っているのは、このアカネズミかな?夜行性なので夜に巣穴から出てきて活動をします

 

また農家さんが困っている獣害も、動物園でも他人事ではなく、前述したユーカリ畑での被害が出ています。一部の畑では電気柵を利用し、イノシシが近づけないように工夫しています。生きるために仕方なくエサを探す彼らとなんとか共存しようと、考えさせられます。

鹿児島県ではイノシシ以外にも、サルやシカでこのような被害と対策がとられています。特に顕著なのが、人が住まなくなった場所や管理がされず放置された田畑がある場所で、彼らの生息場所が人の生活域に近づいてきていることも原因の一つといわれています。獣害問題の裏には人口減少や農業離れなど深刻な問題が関わっているのです。動物公園でも生き物を通じてこのような情報も発信していければと思います。

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