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平川動物園ズーブログ

「動物園は博物館!」今年も開催しました!

みなさん、こんにちは!教育普及係学芸員の落合祐子です。5月はイベント目白押しだったのですが、今回はその中の一つ、「動物園は博物館!」についてご紹介します。

3回目となるこちらのイベントは、動物園の役割についてもっと知ってほしいという思いから、「世界博物館の日」に合わせて始めました。(詳細はコチラをご覧ください)

今回は2つのイベントを行いました。

イベント①クイズラリー「キミは暗号を解けるか!?」

イベント②ワークショップ「標本ラベルをつくろう!」

「キミは暗号を解けるか!?」は、園内に掲示してある解説(解説サインや種名サイン、といいます)の中からキーワードを探し、クイズを解いていくと「動物園は〇〇〇〇〇〇!」という暗号が解けるというもの。正解は言わずもがな、ですね。

解けるかな??

そしてワークショップ「標本ラベルをつくろう!」では石膏の足型標本とそのラベルをつくっていただきました。標本というと剥製や骨格標本がイメージされますが、動物の足跡を型どりしたものも標本です。

石膏は時間が勝負!

今回のモデルは種子島の西側に位置する馬毛島固有亜種のマゲシカ。くっきりとした足型をとることができました。

パカッと足型完成!

標本は作っただけではただの物。標本ラベルがあり、適切な管理・保管ができて初めて標本としての意味があります。学名など小さなお子さんには難しい内容でしたが、博物館としての動物園の役割を少しでも知っていただければと思います。

作製した足型標本に貼り付けました

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世界カワウソの日

こんにちは!蒸し暑い天気が続き、梅雨入りももうすぐといったところでしょうか?

さて、ブログのタイトルの意味ですが、2018年5月30日(水)は「World Otter Day(世界カワウソの日)」に制定されています。
イギリスの団体である「International Otter Survival Fund」により、世界のカワウソの現状を知ってもらい、保全へと繋げることを目的として、毎年5月の第4水曜日を世界カワウソの日として制定されました。
2018年は5月30日が世界カワウソの日というわけです。

 

様々な園館が賛同しています

 

スタッフブログで時々出てきますが、平川動物公園でもコツメカワウソを飼育しています。
現在3頭の親子です。毎日一緒に行動していて、とても仲の良い家族です。

 

右からオス親のヤマト、メス親のチェリー、メスのこどものダイブ

必ずどれか1頭は枕になる

 

せっかくの世界カワウソの日なので、平川動物公園でも5月27日(日)と5月30日(水)に14時30分から、コツメカワウソ展示場前で特別ガイドを行います!

 

泳ぐのがうまくなったダイブも見に来てください!

 

このコツメカワウソですが、最近はメディアなどに取り上げられ、動画もインターネットにアップされ、かわいらしさが人気を呼んでいる動物です。
知名度は上がりましたがその一方で、コツメカワウソがIUCN(国際自然保護連合)の定めるレッドリストに、絶滅の恐れのある種として記載されていることはどれほどの方がご存知でしょうか?

世界〇〇の日はカワウソだけではなく、インターネットで検索すると意外とたくさん出てきます。
私たち飼育係は、担当動物のことがとてもかわいいですが、同時にいきものとして尊敬の思いも抱いています。
来園していただいた皆さんにもかわいいと思ってもらうだけではなく、動物の魅力を知って「この動物ってこんなことができるんだ!すごい!」と思っていただきたいと考えています。

 

硬いアジの骨を噛み砕ける牙、知っていますか?

 

そうはいっても、その魅力が伝えられるかどうかは担当の工夫次第ですが…。
5月27日(日)と5月30日(水)のイベントでは、がんばってかわいいだけではないカワウソの魅力を伝えたいと考えていますので、ぜひこの機会にお越しください!

 

クネクネしながら待ってます!

 

 

自らハードルを上げてしまった感があるやっちまったぜ…なコツメカワウソ担当:海道

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今年はウンチでできた肥料をプレゼント。ゾウの日イベントを開催しました!

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、先月に開催したゾウの日イベントについて紹介したいと思います。

 

メスのアンリーはのんびり屋さん

 

 

毎年4月28日はゾウの日に制定されています。なぜ4月28日かというと…

1729年のこの日に、当時の天皇にゾウがお目通りしたことが由来になっています。江戸時代にベトナムから長崎に到着したゾウは、陸路と海路を利用して京都を経由し、江戸まで移動したそうです。沿道には見物人が集まり、当時の人々は大変驚いたとのことです!ゾウは昔も今も魅力がある動物ということでしょう。

 

 

さて、平川動物公園ではゾウの日に毎年飼育係がお話するイベントを実施しています。今年はさらに特別に、ゾウのウンチからできた肥料を参加者の皆様にプレゼントいたしました。これは当園のゾウのウンチを含む堆肥から加工されたもので、株式会社山有様のご厚意で提供させていただきました。ウンチから肥料ができ、美味しい野菜や綺麗な花が咲く。余すことなく活用されています。野生のゾウのウンチも同じように、種子分散を促し、肥料として森を豊かにしているといわれています。

食べればウンチはでます。ゾウは草食性なので、ウンチはそんなにくさくない!そしてウンチは肥料としての役割をはたします

 

ゾウのうんちなどでできた肥料!        提供:株式会社山有

 

展示場に落ちているウンチにも、大事な役割がありますので、くさいきたない以外にも、役に立つ!と思っていただければ幸いです。

 

オスのラウナは食いしん坊! しっかり食べて、ウンチが出るのは健康の証です!

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5月5日はこどもの日!

こんにちは!
すっかり暖かくなりましたね。

ペンギンとカワウソの展示場のシェルターにはツバメが巣を作り始めています。

 

泥で巣作り、器用ですね~

 

園内や街中でもスズメなどの巣立ち雛がよく見かけられます。
(※巣立ち雛はうまく飛べない個体が多く、あまり逃げようとしません。近くに親がいるはずですが、人がいると警戒して寄ってこないので、ヒナが心配なら近くの茂みや物陰に移してその場を離れてください。)

 

さて、待ちに待った5月のゴールデンウィークにはこどもの日がありますね!3日、4日、5日には、昨年からこの春にかけて生まれた、「動物のこども紹介」というイベントもありますので、来園した際は学習館にも寄ってみてください。

私の担当する動物も昨年はコツメカワウソ、インドクジャクが生まれました。

コツメカワウソのダイブ(メス、ダイビングが名前の由来)は毎日元気に展示場を駆け回り、元気にじゃれつきすぎて父親のヤマトに叱られています。

 

いたずらみつかった!?

 

インドクジャクのヒナ、メス2羽ももうほとんど成鳥と変わりません。このヒナたちは親が抱かなかった卵を人工孵化させた個体で、あまり担当者を恐れず、掃除のときにちり取りから食べかすをさらっていきます。

 

こんなに近くに寄ってきます
立派な卵を産んでください!

 

飼育員にとって、自分の担当する動物たちが繁殖し、大きく育って子孫を残していくことはとてもうれしいことです。
もちろん、うれしい反面大変なこともありますが、その辺りの話はぜひ、獣舎近くの担当飼育員に直接聞いてみてはいかがでしょうか?
楽しいゴールデンウィーク、平川動物公園で動物たちと一緒にお待ちしています!

 

コジュケイの孵化は連休に間に合わないかも…

 

 

(柏もちよりちまき派なコツメカワウソ担当:海道)

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鹿児島フィールドレポート ~錦江湾の奇跡! カツオドリの乱舞に酔いしれる!!~

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、秋から冬にかけて、動物公園からほど近い谷山港で見ることができるカツオドリを紹介したいと思います。

 

大きな翼で飛翔する姿は、本当にかっこいい!!

 

 

動物公園から坂を下ること車で約5分、目の前に桜島を望む谷山港があります。ここでは秋から冬にかけて、カツオドリという海鳥を観察することができます。この時期は、錦江湾で比較的よく観察することができますが、とりわけ谷山港周辺では至近距離で乱舞する奇跡の光景を見ることができます。

 

こんな感じの港で観察できます。数メートル先で観察できるのは奇跡の光景です!

 

秋から冬に飛来数の調査を実施していますが、多い時では100羽近く集まっています。図鑑では外洋性の鳥と紹介されていますが、錦江湾での様子を観察しているとカモメなどと同じ「漁港の鳥」という錯覚を感じてしまいます。

 

ごくまれに、水面に浮いていることもあります

 

主な生息地は伊豆諸島や小笠原諸島、草垣諸島などの周辺海域で、魚を主食にしています。名前の由来は、カツオなどの回遊魚が小魚を追っている際に、付近に集まっていることから、漁師にカツオのいる場所を告げる鳥としてこの名前がついたといわれています。

 

谷山港ではカタボシイワシという魚を食べるために集まってきているようで、日が昇ると集まりはじめ、日没直前までひたすら海に飛び込み捕食を繰り返しています。上空30m以上ある場所から水中の獲物めがけて飛び込み、捕える能力は本当に素晴らしいです。休みの日は必ず訪れ、羽数や行動を観察していましたが、3月に入ると2~3羽しか見ることができませんでした。

 

獲物にめがけて急降下!

 

どぼんと飛び込みました。痛くないのでしょうか?

 

見事、お魚ゲット!

 

飲み込むのが結構たいへん

 

無事に飲み込めて、次の魚を探しに行きます!

 

 

その理由はなんでしょうか?

 

ずばり繁殖のためです。鹿児島県薩摩半島の南に草垣群島や宇治群島といった小さな島々があり、春にカツオドリは営巣のため移動していると思われます。冬にエサが豊富な錦江湾で過ごし、春からは人気のない安全な孤島での子育て生活がはじまります。しばらくはカツオドリとは錦江湾奥では会うことができなくなりますが、また秋に出会いたいと思います。

と書きましたが、実は全く出会えないというわけではなく、夏でも数羽が飛んでいることがあります。

 

水面から飛び立つときは、助走をしてから!

 

 

平川動物公園へお越しの際には、桜島と錦江湾を眺め、そこで暮らす海鳥も探してみてはいかがでしょうか?きっと西郷どんも酔いしれていた光景が広がっていますよ!!

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