ホーム > スタッフから > ゾウ担当者の希望…
平川動物園ズーブログ

ゾウ担当者の希望…

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、私も含むゾウ担当者の希望について紹介したいと思います。

当園で飼育しているインドゾウはオスのラウナ、メスのアンリーの中年ゾウ!?(共に37才)が2頭います。ゾウの寿命は50~70才程で、そろそろ老化が進んでくる年齢になってきました。まずは健康で長生きしてもらうことを前提に、健康管理や信頼関係の構築に、4名の担当者が工夫をしながら日々接しています。

 

ラウナ(左)、アンリー(右) とっても元気な2頭!

ラウナ(左)、アンリー(右) とっても元気な2頭!

 

もう一つの希望は、「繁殖」です。国内のインドゾウを含むアジアゾウの繁殖例は非常に稀です。その理由は、巨大動物ゆえのペアリングの問題や繁殖周期の把握など難題が多々あるためです。しかしながら、最近では繁殖園館が徐々にですが増加し、当園においても繁殖を最終的な目標の一つとしています。

当園のゾウは37才という年齢で、あと数年で繁殖可能年齢を過ぎてしまうと考えています。残り少ない期間で、繁殖への希望を見出すために今年は少し飼育に変化を加えました。

野生のゾウは、経験豊富なメスのリーダーが群れを率いて生活しています。オスは10才前後で群れから離れ、オスのみの群れを形成したり、単独で生活をします。つまり、成熟したオスとメスが常に同じ群れで暮らすことがないということです。当園ではほとんどの時間を同居した状態で飼育していたため、展示場を仕切り別居展示を行うことにしました。

繁殖行動が頻発する時期は、オスの「マスト」という気性が荒くなる時期に多いことがゾウ飼育者の中では知られていました。ラウナのマスト期は3~8月頃に見られ、過去の記録でも6月にマウント行動(メスの腰部にオスが馬乗りになる交尾動作)が観察されていたため、マスト期の行動を観察しながら同居のタイミングを検討しました。

マスト期のラウナ 眼の後方から分泌液が出ているのが特徴です

マスト期のラウナ
眼の後方から分泌液が出ているのが特徴です

飼育に変化をつけたのが功を奏したのかわかりませんが、昨年は確認できなかったマウント行動が今年は確認できました。ラウナがアンリーに接触する頻度も多いと感じています。

アンリーのにおいをかぐラウナ  求愛行動のひとつです

アンリーのにおいをかぐラウナ 
求愛行動のひとつです

 

時には、アンリーのウンチにも興味を示します!

時には、アンリーのウンチにも興味を示します!       これはウンチの中のフェロモンをかぐためです。

  

マウント中の様子 巨体のゾウのこのような行動を目のあたりにすると、迫力のあまり身震いしてしまいます。

マウント中の様子
巨体のゾウのこのような行動を目のあたりにすると、迫力のあまり身震いしてしまいます。

 

 

体格差があまりなく、アンリーより少し小さなラウナにとっては、交尾成功まではなかなか難しい面もあります。しかしながら、担当者一同、健康管理を第一に繁殖成功にも希望を持ち続け、ゾウたちの飼育にあたっていきたいと思います。

 

来園された際には、ラウナとアンリーの行動にも注目してみてくださいね。ちょっと変わった行動をしていた際には、飼育員にも教えてくださいね。

 

2頭の行動にも注目してみてくださいね!

2頭の行動にも注目してみてくださいね!

 

.
.