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鹿児島フィールドレポート  シーズン到来! 出水の空にツルが舞う

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、鹿児島の冬の風物詩、出水平野に飛来するツルを観察してきたので紹介したいと思います。

 

 

今シーズンも1万羽以上のツルが集まっています!

 

 

鹿児島県北部に位置する出水市の干拓地には、毎年シベリアや中国東北部より多くのツルが越冬のため飛来します。その多くはナベヅルで10000羽以上も確認されています。次いでマナヅルでも数千羽、ごく少数ではありますが、カナダヅル、クロヅルなども飛来しています。ほとんどがナベヅルとマナヅルで、採食場所に行けばツルの姿があちらこちらで見ることができます。毎年の光景なので、当たり前と感じてしまいますが、ナベヅルにおいては世界中に生息する本種の9割が、11~2月の冬季に出水に集中していることを考えると、本当にすごいのです!

 

 

 

マナヅルの渡来は12月から本格化します

 

 

さて今回の観察では、ナベヅルとマナヅル以外に、ごく少数しか飛来してこないカナダヅルとクロヅルを探すことにしていました。まずはカナダヅルですが、昨年度は運よく見つけることができたので、今年も同じ場所にいないかな?と思い、観察してみると…なんといるではありませんか!赤い頭が特徴的で、眼光鋭い感じが、とても美しいです。もしかすると毎年出水で越冬し、しかも毎年同じような場所で過ごしているのかもしれません。一面田んぼですが、お気に入りの場所があるのでしょう。

 

カナダヅルのペア。赤色が非常に美しいです。

 

 

次はクロヅルですが、こちらはナベヅルにそっくりなので、双眼鏡で探してもさっぱりわかりません。まるで「○ォーリーを探せ」状態です…しかたがないので、ツルに異常がないかを監視している監視所の方に聞いてみました。ずばり即答で、「そこにいるよ」 ??全く気付かなかったですが、目の前にいました。家族で越冬に来ていたようで、幼いツルも一緒にいました。

 

真ん中で頭をあげているのがクロヅル。首の外側に黒い羽が生えています。

 

 

このようにツルといっても、様々な種類がいます。出水のツル観察で興味を持っていただき、もう少し詳しく知りたいという方は、平川動物公園へ!国内最大の展示種数で、ツルの多様性を観察することができます。

 

美しく、ダイナミックな飛翔の様子も出水なら簡単に見ることができます。毎年のことで当たり前のようですが、奇跡の光景だと思っています!

最後に、今年も多くのツルが越冬のため出水に飛来していますが、懸念されるのは鳥インフルエンザの蔓延です。自然界のことなので防ぐことは非常に困難ですが、防疫については皆さんの協力により、対策することができます。観察地への出入りの際には設置された消毒槽を通過し、立ち入り禁止区域には近づかないなど、鳥たちを守るためにも防疫体制へのご協力をお願いいたします。

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