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平川動物園ズーブログ

鹿児島フィールドレポート ~錦江湾の奇跡! カツオドリの乱舞に酔いしれる!!~

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、秋から冬にかけて、動物公園からほど近い谷山港で見ることができるカツオドリを紹介したいと思います。

 

大きな翼で飛翔する姿は、本当にかっこいい!!

 

 

動物公園から坂を下ること車で約5分、目の前に桜島を望む谷山港があります。ここでは秋から冬にかけて、カツオドリという海鳥を観察することができます。この時期は、錦江湾で比較的よく観察することができますが、とりわけ谷山港周辺では至近距離で乱舞する奇跡の光景を見ることができます。

 

こんな感じの港で観察できます。数メートル先で観察できるのは奇跡の光景です!

 

秋から冬に飛来数の調査を実施していますが、多い時では100羽近く集まっています。図鑑では外洋性の鳥と紹介されていますが、錦江湾での様子を観察しているとカモメなどと同じ「漁港の鳥」という錯覚を感じてしまいます。

 

ごくまれに、水面に浮いていることもあります

 

主な生息地は伊豆諸島や小笠原諸島、草垣諸島などの周辺海域で、魚を主食にしています。名前の由来は、カツオなどの回遊魚が小魚を追っている際に、付近に集まっていることから、漁師にカツオのいる場所を告げる鳥としてこの名前がついたといわれています。

 

谷山港ではカタボシイワシという魚を食べるために集まってきているようで、日が昇ると集まりはじめ、日没直前までひたすら海に飛び込み捕食を繰り返しています。上空30m以上ある場所から水中の獲物めがけて飛び込み、捕える能力は本当に素晴らしいです。休みの日は必ず訪れ、羽数や行動を観察していましたが、3月に入ると2~3羽しか見ることができませんでした。

 

獲物にめがけて急降下!

 

どぼんと飛び込みました。痛くないのでしょうか?

 

見事、お魚ゲット!

 

飲み込むのが結構たいへん

 

無事に飲み込めて、次の魚を探しに行きます!

 

 

その理由はなんでしょうか?

 

ずばり繁殖のためです。鹿児島県薩摩半島の南に草垣群島や宇治群島といった小さな島々があり、春にカツオドリは営巣のため移動していると思われます。冬にエサが豊富な錦江湾で過ごし、春からは人気のない安全な孤島での子育て生活がはじまります。しばらくはカツオドリとは錦江湾奥では会うことができなくなりますが、また秋に出会いたいと思います。

と書きましたが、実は全く出会えないというわけではなく、夏でも数羽が飛んでいることがあります。

 

水面から飛び立つときは、助走をしてから!

 

 

平川動物公園へお越しの際には、桜島と錦江湾を眺め、そこで暮らす海鳥も探してみてはいかがでしょうか?きっと西郷どんも酔いしれていた光景が広がっていますよ!!

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