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平川動物園ズーブログ

アカカンガルーの人工哺育を行っています!

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、アカカンガルーの人工哺育について紹介したいと思います。

 

数時間おきにシリンジにてミルクを与えます。休んでいるときは保育器ですごしています

 

カンガルーの代名詞といってもいい「袋」。この袋(育児嚢)で子育てを行います。アカカンガルーは約一カ月の妊娠期間を経て、一円玉サイズの赤ちゃんを産みます。その後、袋まで移動し、乳首に吸い付き成長していきます。約半年の期間過ごし出てきます。順調にいけば飼育員は特に子育てに干渉することはなく、母体の健康管理に気を遣えば大丈夫なのですが… ごくたまに成長途中に袋から落ちてしまい、自力で戻れなくなることもあります。大体はメスを捕まえて袋に戻し様子を見ます。しかし今回落下させた母親のライムは初めての子育てのためか、3回も赤ちゃんを落としてしまったため、やむなく人工哺育に切り替えて、対応することにしました。

はじめて落下した日の様子。まだ毛がはえていないため低体温になっていました。お湯を使って体温を上げました

 

点滴をして母親の袋に戻しましたが… その後2回の落下がありました

 

赤ちゃんの管理で心配なことはたくさんありますが、毎日の体重変化とうんちの状況には気を使っています。カンガルーは子どもの成長とともに乳成分が変化するともいわれています。状況をみて変えていく判断も重要になります。ミルクの成分や保温温度が適正でないと下痢を起こし、脱水状態にもなるのでうんちの観察も重要です。

 

母親の袋の代わりに、特製の袋に入っています!

 

今のところは順調に生育していますが、感染症やエサの切り替えなど心配ごとはたくさんあります。なんとか一人前のカンガルーに成長してもらい、アカカンガルーの群れへ参加させてあげたいと思っています。

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