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平川動物園ズーブログ

世界初展示!オオトラツグミを見てみよう

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。7月末からどうぶつ学習館にてオオトラツグミを展示しています。ハトほどの大きさの鳥ですが、過去に展示の記録がなく、おそらく世界初展示となります。今回のズーブログではこのオオトラツグミについて紹介していきたいと思います。

 

 

眼がくりくりで、非常にきれいな鳥です!

 

 

このオオトラツグミは、奄美大島でのみ繁殖が確認されている鳥で、基本的には奄美大島でしか見ることができません。体重は約180~200gで壮齢な照葉樹林を主な生息場所としています。林床の落ち葉内にいるミミズや幼虫類などを主食とし、森林に高く依存している鳥です。一昔前までは生息数が激減し、「幻の鳥」とまで言われていました。国の天然記念物、種の保存法による保護増殖事業の対象種として指定されています。

 

数が減少した主な要因は、生息地である森林の破壊、マングースなどの外来種による捕食が挙げられます。しかしながら、生息地の保全や外来種の駆除が進んだことや、奄美野鳥の会や環境省などによる調査や保護活動が功を奏し、今では生息数の回復が確認されています。

 

事故の影響で、右眼が欠損しています…

 

当園にやってきたオオトラツグミは奄美大島内の林道上で保護されました。保護理由は交通事故で、事故の影響で右眼を失明し、飛翔能力もかなり低下しました。奄美いんまや動物病院の伊藤圭子獣医師による懸命な治療の甲斐もあって、一命はとりとめました。残念ながら野生下ではエサも満足にとれず、外敵にも襲われてしまうため動物園での終生飼育となりました。

 

しかし、飼育下での知見は皆無で、基礎データの収集に寄与してくれる個体の存在は貴重です。また野生個体はじっくり観察することは不可能です。飼育個体なので、間近で観察でき、個体を通じて奄美大島の豊かな自然と貴重な生き物について代弁してくれる存在として活躍しています。

ぜひ世界初展示のオオトラツグミを見にきてくださいね!

 

どうぶつ学習館に展示中です!

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