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平川動物園ズーブログ

第23回ゾウ会議に参加してきました

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回は11月26~27日に、北九州市の動物園である到津の森公園で開催された第23回ゾウ会議について報告したいと思います。

ゾウ会議とは、国内の動物園で飼育されているゾウについて、研究発表や意見交換、飼育の方向性などを話し合う会議で毎年開催されています。会議には全国の動物園のゾウ飼育担当者や獣医師、大学などの研究者が集まります。今回の会議には約100名の参加者が集まり、2日間にわたり多くの研究発表や意見交換が行われました。

当園からは、インドゾウ担当者である私と松元技師が参加し、それぞれ研究発表を行いました。発表タイトルは以下の通りです。

 

「アジアゾウのマスト時における管理方法と今後の課題」 発表要旨

 

「アジアゾウにおける右前肢の治療経過」 発表要旨

 

なぜゾウに特化したこのような会議があるのでしょう?
巨体ゆえ安全管理や飼育方法が独特で、多くの動物園で情報共有が必要です。また、アジアゾウとアフリカゾウは生息地の環境悪化や密猟などの影響で絶滅の危機に瀕しており、保護対策が急務となっています。保護するためには様々なデータが必要になり、動物園での飼育や繁殖からは、野生下では収集できない貴重なデータを得ることができます。会議では各園が普段の飼育から得られた研究内容を公表することで、飼育下や野生下のゾウたちにとってより良い環境や治療方法などを考えられる場となっています。今現在、国内の飼育施設では、アジアゾウが約80頭、アフリカゾウが約40頭飼育されています。一見たくさんのゾウが飼育されているかのように見えますが、繁殖が非常に難しく出産も少ないのが現状です。このまま何もせずに時間が経過すると、動物園でゾウが見られなくなる日がやってくるかも知れません。動物園のスタッフはこのような日が来ないように、日々飼育や展示で得られたデータを収集し、繁殖や治療についての手掛かりを探っています。平川動物公園の2頭のゾウ「ラウナ」と「アンリー」を見た際には、ゾウ飼育にこのような「裏舞台」もあることを思い出していただければと思います。

いつも元気なラウナ(左)とアンリー(右)

いつも元気なラウナ(左)とアンリー(右)

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