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平川動物園ズーブログ

5月23日は「世界カメの日」~「飼育員のお話」イベントを開催しました!~  & 鹿児島フィールドレポート「アカウミガメの産卵シーズン到来!」

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。5月23日は、世界的に定められた「世界カメの日」でした。ということで、今回のズーブログでは「カメ」についてのお話です。

そもそもカメの日とは、「亀に関心を向け、知識を深め、敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間の行動を奨励する日」として、アメリカの団体が設立した記念日です。動物公園でもたくさんのカメを展示していますので、5月23日~25日の3日間に、「飼育員のお話」のイベントを開催しました。

 

カメ担当野元飼育員の巧妙なカメトークで会場は大盛り上がり!

カメ担当野元飼育員の巧妙なカメトークで会場は大盛り上がり!

平川動物公園で一際目立つカメといえば、世界最大級の大きさを誇るアルダブラゾウガメです。成長すると体重200㎏を超え、寿命も100歳以上(最長は250歳とも…)と言われています。動物公園の4頭のゾウガメたちは、まさに「かめタイム」で生活しており、池に入っての水浴びや、飼育員が与えた木や草をムシャムシャと食べています。

 

のんびり屋のアルダブラゾウガメの「サクラ」

のんびり屋のアルダブラゾウガメの「サクラ」

 

そして、是非注目していただきたいのがワニガメです。展示しているワニガメのオス「ブッチャー」は、迫力満点の顔つきと体の大きさが「世界屈指のワニガメ」として、カメマニアの方々から注目を浴びています。普段は全く動いている気配はありませんが、ガラスにへばりついてよーく見ていると、わずかながら動いているのに気が付くと思います。このしぐさがとってもキュートで、見た目とのギャップがたまりません。

帽子と比べると大きさがよくわかります!甲羅のコケも貫禄の証!

帽子と比べると大きさがよくわかります!甲羅のコケも貫禄の証!

 

よーく見ると、つぶらなお目眼がとってもキュート!?

よーく見ると、つぶらなお目眼がとってもキュート!?

 

ここで紹介した巨大なカメ2種類ですが、実は人間からの扱われ方が180度異なるカメなのです。アルダブラゾウガメは、インド洋にあるセーシェル諸島に生息し、かつては食用やはく製用などとして乱獲され生息数が減少してしまいました。そのため、現在は保護の対象とされています。一方、ワニガメはというと…生息地のアメリカでは、環境悪化や乱獲などにより生息数が減少し、保護の対象となっているのですが、日本ではペット用に販売されたワニガメが、飼いきれないなどの理由により捨てられてしまい、野生化する問題が起きています。つまり、外来種として扱われ、駆除の対象となっているのです。一方では保護され、もう一方では駆除されてしまうという皮肉なカメとして扱われています。実際に生きているカメを目の前にすると、どのカメも本当に素晴らしい特徴を持っています。

カメたちを見た際には、形のユニークさや暮らしぶりのほか、カメが置かれている状況についても少し考えていただければと思います。

 

ここまでは、動物公園のカメについてのお話だったのですが、ここ鹿児島県には世界に誇るカメの聖地があります。それは、何のカメで、どこが聖地だと思いますか?正解は、アカウミガメで、場所は、屋久島や、薩摩半島の吹上浜です。

 

北半球の太平洋に生息するアカウミガメの産卵地は日本のみと考えられており、その中でも屋久島に上陸、産卵するアカウミガメの個体数は圧倒的な数になります。また、離島以外では吹上浜も日本随一の上陸産卵数を誇る素晴らしい海岸です。

 

屋久島でのウミガメの上陸痕。まるでブルドーザーが通過したような痕跡です!

屋久島でのウミガメの上陸痕。まるでブルドーザーが通過したような痕跡です!

 

これから6~8月にかけてはウミガメの産卵シーズンとなります。屋久島ではガイドツアーなどに参加すれば、かなりの確率で産卵風景を見ることができます。私は毎年ウミガメの産卵や上陸痕を観察しに行っているのですが、昨年は運よく産卵シーンに立ち会うことができました。

命をつなぐ瞬間は、どの生き物も必死です。間近で感じたウミガメの息吹からは、命の営みの素晴らしさを感じられずにはいられませんでした。

 

早朝の吹上浜でウミガメの産卵シーンに遭遇!母ガメは必死で命をつないでいきます。

早朝の吹上浜でウミガメの産卵シーンに遭遇!母ガメは必死で命をつないでいきます。

 

鹿児島にご旅行で来られた際には、動物公園でのカメ観察はもちろんのこと、屋久島のウミガメ観察も是非体験していただければと思います。どちらの場所でも観察の際には、静かにし、カメを慌てさせないようにご配慮くださいね。

 

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