ホワイトタイガー & ホッキョクグマの健康診断を行いました!
みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、巨大な猛獣たちの健康診断について紹介したいと思います。
今回、健康診断を実施したのはホワイトタイガーのメイ(メス、2才)、ホッキョクグマのカナ(メス、推定24才)です。
そのまま檻の中に入って、聴診器をあてて、採血をして…という流れで実施できればいいのですが、相手は一応猛獣です。動物もスタッフも安全第一で作業を進める必要があるので麻酔をかけて行います。
麻酔薬を注入して約15分後、動きも緩慢になり麻酔が効いてきます。完全に効いているかどうかは、飼育員が適当な棒でツンツンして手足や眼の動きで判断します。
麻酔が効いた後には、スタッフが檻の中に入り、まずは体重測定です。万が一覚醒(麻酔が覚めること)して動き出すと危険なので、ネットで覆い作業を進めます。ホワイトタイガーのメイは約120㎏、ホッキョクグマのカナは約220㎏ありました。とても大きい!
その後は体中を、細部まで観察して異常がないか確認します。また、伸びすぎた爪のトリミングも合わせて実施します。
そして健康状態を見るうえで重要な採血を行い、気になる臓器の状態を確認するためレントゲンの撮影も行いました。
全ての作業が終了すると、覚醒させるための拮抗剤を注射します。後はなるべくストレスをかけないように観察し、不測の事態に備えます。
今回の健康診断の結果、メイもカナも大きな異常はありませんでした。頻繁にはできない作業なので、できるときには徹底的にデータをとれるように実施しています。
みなさんが日頃から見ている動物たちも、裏ではこのような健康診断を行っています。何事も早期発見早期治療が肝心です。動物も人間も定期的な健康診断が大事なのです!大人の方は特に、健康診断は大事ですからね~!