ボルネオに行ってきました!PART1
みなさんこんにちは!少しずつ暑さも和らいできて動物たちも過ごしやすい気候となってきました。
遅くなりましたが、この度8月7日~14日まで、ボルネオ島に行ってきましたので、観察できた野生動物や自然環境などについて報告したいと思います。
まず初めに、ボルネオ島ってどんなところかご存知ですか?
ボルネオ島は熱帯雨林を有する生物多様性に富む島で、東南アジアに存在し、マレーシア、インドネシア、ブルネイの3か国から成り立つ島です。
島と言ってもその面積は日本の約2倍あり、世界で3番目に大きな島です。
上の○が鹿児島、下の大きな○がボルネオ島です。
今回参加したツアーはボルネオ保全トラストジャパン(以下BCTJ)が行っているスタディツアーです。BCTJはボルネオにおいて現地の野生動物や環境の保護を行っている特定非営利活動法人です。
一日目は、関西空港からマレーシアの首都であるクアラルンプール、そこから乗り継いでボルネオ島のコタキナバルまで移動しました。乗り継ぎを合わせて11時間くらいです。
二日目はコタキナバルからサンダカンまで空路で1時間ほど移動します。
そして、最初にやってきたのがセピロク・オランウータン・リハビリテーションセンターです。
セピロク・オランウータン・リハビリテーションセンター
ここは、親を亡くしたりして孤児となったオランウータンたちが人間の補助を借りながら熱帯雨林で生きていくための術を学ぶ施設です。オランウータンは樹上性の動物ですが、親が教えてくれなければ木の登り方さえも分からず、野生で生きていくことが難しい動物なのです。
森の中をどんどん奥に進んでいくと・・・
ブタオザルに遭遇。野生です。
さらに奥へと進むと・・・
ちょうど、係員がオランウータンにエサをあげている所でした。
エサの時間になるとどこからともなく集まってきます
こちらでは何頭かのオランウータンがアスレチックで遊んでいます。
係員がオランウータンをどこかに連れていきます・・・
木に登る練習をしている所でした。
こういった訓練をしながら少しずつ森での生活の仕方を学んでいきます。
ここには現在5~9歳のオランウータンの子どもたちが暮らしているそうです。
いつか野生の森を自分の力で生きていける日が来ると良いですね!
そして午後からは、リハビリテーションセンター横に2014年に完成した、マレーグマ保護センターに行きました。
マレーグマ保護センター
マレーグマは熱帯に住む世界で最も小さなクマです。クマの中では珍しく木登りが非常に得意です。仕草や表情などどことなく人に似ていて愛らしく、日本の動物園でも人気者ですね。
柵に囲まれた展示場にマレーグマがいました。
係員からトウモロコシをもらっていました。上手に前足で持ってムシャムシャ。
マレーグマは胆のうから取れる胆汁が薬として用いられたり、爪や皮膚を装飾品として利用したりするために現在も違法な狩猟や飼育が行われています。ここではそういったマレーグマを保護し、野生復帰のためのリハビリを行いながら、同時に調査、研究を行っています。
マレーグマたちが無事に野生復帰を果たし、生息数が増加してくれると良いですね!
マレーグマ保護センターを後にして、レインフォレスト・ディスカバリー・センターに行きました。
レインフォレスト・ディスカバリー・センター
ここは熱帯雨林の植物を中心に観察する事ができます。熱帯雨林の木々は他の地域に比べて樹高がとても高く、中には、70mに達する木もあるそうです。
センター内の様子。真ん中の人と比べると木々の高さが分かります。
また、地上約30mの高さにある吊り橋を渡ると、林冠に生息する動物の目線で熱帯雨林を観察することができます。
地上30mに設置された吊り橋。高所恐怖症の人は要注意!
吊り橋を渡って鉄塔から見た風景。かなりの高さですが木々はさらに高いです。
また、こんなものも見つけました。
オランウータンは夜の間、樹上にベッドを手作りして眠ります。普段は高くて見られないベッドもここからなら見る事ができます。もしかしたらこれは、オランウータンの寝床かもしれませんね。
熱帯雨林の自然を満喫して、レインフォレスト・ディスカバリー・センターを後にしたのでした。
今回はここまで!次回はボルネオゾウの保護施設訪問などについてお伝えしようと思います!お楽しみに!