ボルネオに行ってきました!PART2
みなさんこんにちは!前回に引き続きボルネオスタディツアーの報告をしたいと思います。
PART1はこちらから⇒ボルネオに行ってきました!PART1
今回はまず、野生生物レスキューセンター・ボルネオゾウサンクチュアリに行きました。ここはボルネオゾウを一時的に保護、飼育するための施設で、旭川市旭山動物園、BCTJの他、さまざまな団体や企業が協力して2014年9月に完成しました。
野生生物レスキューセンター・ボルネオゾウサンクチュアリ。
水は屋根に落ちる雨水をタンクに溜めて利用しています。
ボルネオゾウはアジアゾウの仲間ですが、大陸にいるアジアゾウより小型です。ボルネオ島の北東部だけに生息するゾウで、その数は現在約2000頭前後だと言われています。
本来は森の奥深くに暮らしているゾウたちですが、アブラヤシのプランテーションにより住処である森が減り、最近では人間の住んでいる地域まで出てきてしまうことが増えています。栽培しているアブラヤシの若芽を食べてしまうこともあり、地域住民との衝突が問題視されています。
アブラヤシのプランテーション
そういったゾウたちを一時的に保護、飼育して、再び森の中へ還すための取り組みが、ここボルネオゾウサンクチュアリでは行われています。
私が訪れた時には、4頭のゾウがおり、うち2頭は後ほど紹介するロッカウィワイルドライフパークから、そして2頭が人間の住む村に出没して人間に危害を加えてしまったゾウでした。
村に出没したオスゾウ。少し気性が荒く攻撃的です。
ロッカウィワイルドライフパークからきたメスゾウ。穏やかな性格で飼育員にも慣れています。
しばらくはこの施設で飼育して、準備が整えばまた森の中へ還すそうです。
もともとはうまく共存できていた人間とボルネオゾウ。こういった取り組みを通じて、再びうまく共存できるようになるといいですね!
続いて訪れたのが、KOPELエコキャンプです。ここでは自然の中に作られたテントで寝泊りしながら野生動物の観察を行ったり、植林活動を行いました。
キャンプ地へ向かうメンバーたち。
宿泊施設。鳥や昆虫の声が聞こえてきます。
キャンプ場のロッジからの景色は抜群です。
キャンプに着いてからしばらくすると、木の上に何やら物陰が・・・パームシベットです。木の実を食べているところでした。
パームシベット。ジャコウネコ科に分類される樹上性の動物です。
その後、夕方からはリバークルーズに出かけました。ボートに乗りながら川沿いに生息する野生動物たちを観察します。リバークルーズではカニクイザルやボルネオの固有種であるテングザル、カワセミなど様々な野生動物に出会うことができました。
カニクイザル。川岸で何頭かの群れでいました。食べ物を探しています。
テングザル。天狗のような大きな鼻とポッコリと大きなお腹が特徴です。
テングザルは食べ物を探して木から木へ、時には何十メートルもの樹上から川へ向かって大ジャンプをします。
この日の夜は満天の星空の下、動物たちの声に耳を傾けながら眠りについたのでした。
街灯も無い、車の音も聞こえない、そんな中で動物たちの暮らしを思いながらの宿泊は特別なひとときでした。
長くなってきたので今回はここまで。次回は植林活動やナイトクルーズについてお話する予定です。お楽しみに!