アマミノクロウサギ「ケンタ」元気にしています!
更新 2017年9月4日
みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、2017年4月に当園へ保護療養のため移送されたアマミノクロウサギのケンタの近況を紹介したいと思います。
このクロウサギは、2017年3月に奄美大島宇検村にて顔に咬傷を負っていたところを保護されました。奄美市のゆいの島どうぶつ病院にて治療が行われ、一命をとりとめましたが長期治療や経過観察が必要なことから、平川動物公園へ移送されました。来園後には傷の洗浄や膿瘍の確認、定期健診を実施しています。状況はまずまず順調で概ね元気にしています。非公開ではありますが、紹介リーフレットをどうぶつ学習館で配布していますのでぜひ手にとっていただければと思います。
さて気になるのは、ケンタに傷を負わせた動物ですが… 奄美大島ではマングース、ノイヌ、ノネコといった外来種や、人間の無責任な飼育が原因で野生化した動物が希少生物に被害を与えていることが問題になっています。
正確な特定はできませんが、歯型からはノネコによる被害が疑われています。
真っ先にネコが悪者と考えてしまうかもしれませんが、野生化したネコを生み出したのは、身勝手な飼育をしていた我々人間に他なりません。
クロウサギもネコも共存できる環境を作り出すことができるのも、我々人間です。島の出来事だからと無関心にならず、皆さんの身近なところでもある問題として考えていただければと思います。
また公式ツイッターやズーブログで近況を紹介していきたいと思います!
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