講演会「もっと知りたい!アマミノクロウサギ」を開催しました。
みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。今回のズーブログでは、先日開催した「クロウサギの先生と獣医さんがやってきた もっと知りたい!アマミノクロウサギ」について紹介します。
アマミノクロウサギは、地球上で奄美大島と徳之島にのみ生息しています。国立公園に指定され、世界自然遺産の登録を目指す奄美群島で最も注目されている生き物は「アマミノクロウサギ」といってもいいこの動物。でも意外と知られていないし、謎もまだまだたくさんあります。そこで、アマミノクロウサギ研究の第一人者である森林総合研究所の山田文雄先生と、現地で野生生物の傷病保護活動に携わるゆいの島どうぶつ病院院長の伊藤圭子獣医師をお招きし、興味深いお話をしていただきました。また当園で今まで保護された3個体についても紹介しました。
山田先生からはクロウサギの生態や今まで行った調査の様子、マングースやノネコ、ノラネコなどによる外来種被害について紹介していただき、今までの保護の成果と世界自然遺産登録も見据えた今後の取り組みの重要性をお話していただきました。伊藤獣医師からは、傷病保護の様子や、保護個体を通じた自然や生き物への啓発活動の取り組みを紹介していただき、参加者の皆さんはじめ動物園スタッフも興味津々で聞き入っていました。
講演会の最後には、非公開で収容しているアマミノクロウサギ「ケンタ」がサプライズ登場し、参加者に間近で観察してもらい、クロウサギのふしぎな形態や愛らしい姿に興味を持っていただくことができました。どうぶつ学習館では本種の生態を紹介するコーナーを設けていますので、ご来園の際にはぜひお立ち寄りください!