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コアラの繁殖行動は…全然かわいくない

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。当園の看板動物であるコアラ。とてもかわいらしいですよね!でも担当者から見れば、すべての仕草がかわいらしいとは思えないのが本音です。今回は特に「かわいくないな~」と思う繁殖行動について紹介したいと思います。

 

かわいいコアラにも、かわいくない!?仕草があります!

 

当園では成熟したオスとメスは基本的に分けています。闘争の防止やオスからメスへの過度の干渉を防ぐためです。繁殖させる際には、メスの発情兆候を入念に観察し、オスを受け入れるタイミングを把握するように努めています。メスの発情周期はおよそ1か月ごとにきますが、春と秋に強い発情が見られることが多いです。

 

発情の兆候として、①地面歩行や活動量が増加、②発声することが多い、③オスの匂いに反応する、④体重が減少するなどがあります。毎日観察していると、このような行動が段階的に変化することがわかります。
最終的にはオスとお見合いし、許容すればオスが交尾をはじめます。交尾は止まり木の上で行いますので、不安定な状態です。担当者はうまく交尾ができるように時には補助をし、交尾を見届けます。コアラは交尾排卵動物ですので、交尾行動がないと授精までいたりません。約1~2分間で終了しますが、挿入から射精としっかり確認し、メスの総排泄腔に膣栓という蓋のようなものができたかも確認します。

 

オスの近くにメスを連れて行き、メスが許容するか見極めます

 

許容しそうなら、止まり木にメスを移動させ、行動を観察します

 

 

交尾姿勢は、オスがメスに覆いかぶさり、メスが逃げないように、背中に嚙みつくこともあります

 

 

非常に激しい動きで、普段の様子とは全く異なります!

 

 

姿勢が安定せず、うまくいかない時は担当者が補助することもあります

 

 

ここまで観察できれば、妊娠した可能性を疑い、約35日後の出産を待ちます。
出産後についてのお話はまた別の回にしたいと思います。
一連の繁殖行動を見ていると、「生きたぬいぐるみ」といわれるコアラも、遺伝子を残すために懸命に生きていることが伝わります。

いつも寝ているコアラといわれていますが、このような必死な姿を見せてくれることを知っていただければと思います。

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