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平川動物園ズーブログ

どうぶつ学習館、植物もいるよ!

皆さんこんにちは!前回は、どうぶつ学習館で観察できる動物についてご紹介しましたが、今回は植物についてご紹介します。

入口にずらり。程よい日当たりです

といっても、植物は全くの初心者。自分なりに特徴を覚えるために「実は○○じゃない!」という形でまとめましたので、ご紹介します。

「食えない芋!!クワズイモ」

名前そのままです笑。とはいえ、サトイモと同じサトイモ科に属し、葉もそっくり。間違えてしまいそうです。根茎や葉、樹液にシュウ酸カルシウムが含まれているため、食べることはできません。サトイモを洗って手が痒くなったことがある方もいるかもしれません。これもシュウ酸カルシウムのためですが、クワズイモは根茎を食べたことによる中毒症状の報告もあります。「カエルのキャラクターが持っている葉っぱみたいでかわいいな~♪」と葉を観賞しておくのが無難です。

サトイモそっくりの葉

「竹じゃない!!カンノンチク」

漢字で書くと「観音竹」なのに竹じゃない、ヤシ科の植物です。確かに葉の形や数枚の葉が放射状に生えている様子は、メダケに似ているな、と思いますが、幹には節がないため竹でないことがわかります。しかし、開花するのが非常に珍しいことから60年に一度とか、120年に一度等と言われる竹の花と同様、カンノンチクの花も開花するのは珍しいようです。最近葉が虫に食べられて困っていましたが、葉にくるまっている青虫の様子を見たら愛着が沸いてきてしまいました…。

ちょっと虫喰いがありますが…

虫喰いの犯人

竹とは異なる幹

「蘭じゃない!!コウモリラン」

コウモリランは別名で、和名は「ビカクシダ」。シダ植物の仲間で、他の木の上に根を張る「着生植物」です。一体どういう作りなんだ??と思ってしまうほどユニークな形をしていますが、団扇状で層になっている葉と、枝分かれしている細長い葉の2種類の葉を持っています。細長く垂れ下がった「胞子葉」がコウモリに見えるため、コウモリランの別名がついたと言われていますが、団扇状の葉も翼を広げるコウモリを彷彿とさせます。団扇状の葉は「貯水葉」と言い、自然界では雨水を溜めたり、上から落ちてくる他の木の葉等を栄養分として蓄える役目があります。茶色く枯れているように見えますが、葉脈が走っている様子も観察することができます。ビカクシダは漢字で書くと「麋角羊歯」。細長く垂れた胞子葉が鹿の角ように見えるためで、コウモリどころかシカにヒツジ…。蘭じゃない!!どころではありません。

※胞子葉…雄花・雌花の受粉の結果できた種子(種のこと)で増える種子植物とは違い、雌雄がなく胞子だけでできる植物は、「胞子嚢」という胞子が入った袋が葉の裏に付きます。その葉が「胞子葉」です。

不思議な外観

葉脈もくっきり、貯水葉

胞子葉。胞子のうはまだ付いていません

「妖怪がすむ絞め殺しの木!!!アコウ」

奄美大島を代表する木の一つで、コウモリランと同様着生植物です。その大きさや、ヒゲのように垂れ下がり、幹に巻き付いた根の様子から、奄美大島では赤い毛をした妖怪「ケンムン」がすむ木といわれています。アコウの実を食べた動物が他の木の上で糞をすると、糞に含まれていた種が芽を出し、元の木に根を巻き付けていくことがあります。根がどんどん生長し、元の木を枯らしてしまうこともあるため、「絞め殺しの木」とよばれています。どうぶつ学習館のアコウは鉢植えで、随分とかわいらしいサイズですので、安心して鑑賞してください。

ケンムンがすんでいたほうが、素敵な感じがするので、「妖怪なんてすんでいない!」とはしません、悪しからず。

小さくて、まだ「絞め殺し」の様子はなし笑

 

今回は4種類の植物を紹介しましたが、他にもヒトデカズラ、沖縄では食用にもなるオオタニワタリ(スタッフ間では翔平さんとよばれているとか、いないとか…)、どうぶつ学習館前の花壇にはユーカリ、そしてオオトラツグミの展示スペースにはソテツもあります。どれも生育途中ですので、ご来園の際にはぜひ様子を見に来てくださいね!

オオトラツグミとソテツ

カンノンチクの花言葉とは程遠い、教育普及係 落合祐子

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