ホーム > スタッフから > ヤブイヌの同居について
平川動物園ズーブログ

ヤブイヌの同居について

こんにちは!

肉食獣担当の伊藤です!

今回はヤブイヌの同居について書いていきます!

最後まで読んでいただければ幸いです。

 

当園では2頭のヤブイヌを飼育しています。

サキョウ♂
少し慎重な性格

 

マドカ♀
いつも元気な体力おばけ

 

元々オスのサキョウを飼育しており、2019年にメスのマドカが繁殖目的で来園しました。

マドカが来園して最初の数週間は寝室の檻越しでのお見合いを行い、2頭の様子を観察しました。

お互いに敵意を向けることはないが、あまり相手のことを意識していない様子でした。

「敵意がないのなら一度一緒にしてみよう」と、お試しで寝室内での同居を行いました。

 

 

寝室の扉が開きサキョウが恐る恐るマドカの寝室に入っていったところ、マドカがびっくりしてサキョウに噛み付いてしまいました!

それもそのはず。

サキョウが寝室に入ったタイミングでマドカは後ろを向いていました。サキョウのことに気付いていないマドカに対して、サキョウはマドカのおしりのにおいを嗅ぎに行ったのです!

おしりのにおいを嗅ぐのはヤブイヌにとっての挨拶にあたります。しかし人間でも知らない人に後ろから突然触られたらびっくりしますよね。マドカが噛み付いても仕方ありません。

2頭をすぐに引き離し大事には至りませんでした。2頭の心の準備ができていないまま同居に踏み切った自分の責任です。反省しています。

 

噛まれた場所が少し腫れているサキョウ
お薬を飲んですぐに治りました

 

 

この闘争が尾を引き、2021年まで同居に至っていませんでした。

 

闘争が起こってからも檻越しでのお見合いを続け、数ヶ月経った頃そろそろ大丈夫だろうと寝室での同居練習に踏み切りました。

前回の反省を活かし2頭が同居状態になることが分かるタイミングで寝室の扉を開け練習を行います。

初めは2頭と担当者共々びくびくしながら練習を行っていたのを今でも覚えています。

 

気になる2頭の様子はというと一定の距離を保ちながらそわそわと寝室の中を歩き回っていました。狭い通路の中ですれ違わなければならないときは、お互いが口を開け牽制をするといった感じであまり良い関係とは言えません。

これはもう時間を掛けるしかないと覚悟をして、2019年~2021年の長期間にわたり隙間時間を見つけては同居練習を繰り返してきました。

 

 

そして来る2021年9月12日

ここ数回の同居練習ではお互い積極的に相手に近づいていく様子が見られていました。

おもちゃを入れると2頭で遊ぶような行動が見られ、「これはいけるんじゃないか?」と感じ休園期間中ということもあり展示場での同居に踏み切りました!(展示場での同居を過去何回か実施しましたが、お互いが自分のなわばりだと主張するように闘争になりかけていたので最近は行っていませんでした。)

 

遊んでいる隙におしりをくんくん

 

 

展示場に出た2頭は緊張しながらも相手が自分のなわばりにいることを認めているようでした。

 

ここからはとんとん拍子で練習が進みます。

1時間・2時間・半日・日中と同居の時間を徐々に長くしていき、担当者の監視なしでも安心して同居させられるようになったところでちょうど休園期間が明けました。

 

お肉も仲良く食べられます

 

 

今では2頭がくっついて寝ている様子が観察できるほど仲良くなりました!

ゆくゆくは繁殖をしてもらいたいですが、今は同居できているだけで嬉しいです!

 

くっついて休んでいます

 

 

ご来園の際にはヤブイヌ舎に立ち寄って新米夫婦を見に来てもらえればと思います!

今後も2頭の活躍にご期待ください!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

肉食獣担当 伊藤

.
.