園長とお散歩タイムを実施して

昨年、平川動物公園は開園50周年を迎えました。

開園50周年記念イベントの一環として、2022年の5月から12月まで月1回の「園長とお散歩タイム」を実施しました。初回の「アフリカの草原ゾーン」から最終回の「インドの森ゾーン」まで、気の向くまま各ゾーンで30分間のガイドツアーをするというものです。

ほかの動物園でも同様のイベントがあり、いつかは実現させたいと思っていましたので、開園50周年を機に試みることにしました。

7月は「世界のサルゾーン」

実はこのイベントを企画するにあたり、自分の中で迷いがありました。理由としては、「園長とお散歩タイム」の内容が飼育担当者の解説イベントと内容が重ならないか、それぞれの動物には飼育担当者がいるのに私が話のネタをある意味「横取り」することで飼育担当者が気を悪くしないか、というのが気になったからです。

そこでイベントを実施するにあたり、自分の中でルールを決めることにしました。

  ①バックヤードに立入らない

  ②餌を与えない

  ③動物の歯、角、体毛、写真パネルなどの小道具を使わない

  ④動物だけでなく付近にあるもの(柵、池、植物など)も対象にして解説する

  ⑤今の状況だけでなく、過去にあった施設・かつていた個体も紹介する

これだと飼育担当者のイベントと重ならず、迷惑をかけないだろうと考えました。

定員はコンパクトに15名様としました。これぐらいならマイクを使わず、参加者の方々と会話しながら「お散歩」できるからです。

8月は「世界のツルゾーン」

実際に始めてみると、毎回それなりの人数の方々にご参加いただきました。

約30分で一つのゾーンをすべて紹介するのは時間が足りないと感じたので、欲張らずに範囲を絞り込んだ方がよかったのかもしれません。

9月の「南アメリカの自然ゾーン」ではラマからスタートしました

ありがたいことに「今後も実施してほしい」というお声を最終回にいただきましたので、新たな形での「園長とお散歩タイム」も検討してまいります。

ご参加くださいました皆様、ありがとうございました!

園長 福守

カバの解説は時間の都合でできなかったので、またの機会にします!
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