みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。当園は自然豊かな環境に立地し、様々な生き物が園内や周辺で暮らしています。
生き物が生きていくのに欠かせないのが「水」です。飲水はもちろん、水浴びや採食にも水辺を利用しています。今回のズーブログでは、そんな水に注目し園内の水辺にどのような生き物が集まってくるかを、センサーカメラで観察しました。
設置した場所は、ユーカリ畑に隣接する杉林にある小さな水辺です。普段は水たまり程度ですが、雨がふると川のように流れができる場所です。この杉林にはイノシシやタヌキなどがいることが以前の調査でわかっていましたので、生き物たちが水辺をどのように利用しているかを調査することにしました。
生き物には夜行性と昼行性と、活動する時間帯が異なる習性があります。昼間に撮影された画像を確認すると鳥たちが水浴びのために集まっていることがわかりました。警戒心の強いアオバトは小さな群れで集まり、キジバトは水も飲んでいました。
夜にかけてだんだん薄暗くなると、ねぐらに戻ってきたカラスがいました。そしてイノシシも活動開始したようで、エサを探しに水辺に集まってきていました。成獣のイノシシだけでなく、子どもの「ウリボウ」もいました。水を飲み、泥浴びもしているのでしょう。
夜が更けると、アナグマも登場しました。また、何も撮影されていないと思った写真をよーく見ると、アカネズミが写っていました。小さなネズミも頻繁に撮影されていたので、水辺を利用しているようでした。
どこにでもある小さな水辺ですが、いろいろな生き物が利用していることがわかりました。これも平川動物公園の自然豊かな環境が、彼らの生活を支えている証拠なのだと感じました。今後も調査を継続し、鹿児島市や動物園を生活の場とする生き物を、「生き様」を紹介できればと思います。
それにしても、平川動物公園の環境が恵まれていることを改めて感じましたよ!