カナダヅル

平地から高原の湖、川辺の湿原で繁殖します。ほかのツルと同様、繁殖期にはペアごとに広大ななわばりをつくります。雑食性で植物の根や葉、穀類、小動物や昆虫を食べます。鹿児島県出水地方で少数が越冬します。

アネハヅル

平地から山地の平坦な草原にすみ、雑食性で昆虫や穀類を食べます。渡りの時はヒマラヤ山脈を越えるために、8000メートルもの高さを飛行することができます。鹿児島県出水地方にはまれな冬鳥として飛来することがあります。

クロヅル

沼地や湿地、草原で繁殖します。自然状態でナベヅルと交雑することがあり、そのようにして生まれた個体は通称ナベクロヅルと呼ばれます。鹿児島県出水地方で少数が越冬します。

ソデグロヅル

ソデグロ(袖黒)の名のとおりの特徴的な黒い翼端は、羽ばたいた時にだけ見ることができます。草食性が強く植物の根や茎といった植物質を中心に採食しますが、繁殖期には小魚、昆虫など動物質も幅広く食べます。
日本へは冬季まれに飛来することがあり、鹿児島県出水のナベヅル・マナヅルの混群とともに越冬します。ツルの中では最も湿地への依存度が高い種です。他のツル同様、生息環境の悪化とともに危機的な状況にあります。

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