「園内の『におい』が気になる」が本になりました

去年の5月に「意見箱より ④園内の『におい』が気になる」というタイトルでブログを書きました。

平川動物公園スタッフブログ — 意見箱より ④園内の「におい」が気になる (hirakawazoo.jp)

それを著名な方々がリツイートしてくださったこともあり、予想を超える反応があったことはその後のブログ「においが気になる 続編」

平川動物公園スタッフブログ — においのお話し 続編 (hirakawazoo.jp)

にも書いたとおりです。

読んだことがない方のために、内容をかいつまんでお伝えすると

・「園内の匂いが気になる」と否定的な投書がご意見箱にあった

・読んだ私は残念な気持ちになった

・たしかに都市化や清潔志向で周囲から匂いが少なくなった

・生き物にはそれぞれ匂いがある

・飼育職員は毎日欠かさず掃除をしていて、不潔な環境ではない

・季節、性別、個体により、その匂いは様々

・嗅覚が鋭い生き物は匂いで情報伝達をしている

・匂いは生き物にとって「プロフィール」

という感じでした。

匂いには敏感!
シンリンオオカミの仔

意外にもブログのことが話題になって、何件かマスメディアの取材を受けました。その中のお一人、朝日新聞社の若松真平さん(鹿児島市のご出身だそうです)から

「本を出版したいのですが」

と連絡をいただきました。
私が書いたブログのことを若松さんが取材され、記事になっていたのは目にしていました。

「朝日新聞デジタル版に掲載したいくつかのエピソードをまとめ、一冊の本にするので、その中のひとつに匂いについてのブログのことを収めたい」
ということでしたので喜んで了承しました。

しばらくたった6月末、若松さんから本が届きました。
「声をたどれば」 若松真平 著 小学館

https://www.shogakukan.co.jp/books/09388865

朝日新聞デジタル版に載った記事を一冊の本に収めたものです(電子書籍版もあります)。いくつかの短編のエピソードの中に、私が書いた「におい」のことを簡潔にまとめられた文章がありました。ありがたいことです。

秋になると独特の匂いがするシカ

他に載っていた話も、あっという間に読んでしまいました。
(むしろ私はそちらの方が興味深かったです)
よろしければ読んでみてください!

園長 福守

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