9月4日に愛知県豊橋市にある豊橋総合動植物公園でワークショップに参加してきました。
SHAPE-Japanという団体が主催するワークショップで、全国の動物園、水族館関係者の方、総勢約30名が参加していましたが、
ワークショップといっても何のワークショップ? と思った読者の皆様…
今回は「エンリッチメント」が題材でした。
午前中は霊長類、クマ、キリンのエンリッチメントの事例紹介やエンリッチメントの基本的な部分を座学で学びました。
午後からはツキノワグマ、マレーグマ、キリン、アザラシ、ウマ、シロハラインコの6グループに分かれて作業に入ります。、僕は担当している動物種が対象になっていなかったので、現在担当しているイノシシでも活かすことができ、なおかつツキノワグマならイノシシでも壊せない強度を保ったエンリッチメントを学ぶことが出来ると思い(クマやイノシシは破壊力があるんです)、ツキノワグマ班で作業を行いました。
まず、実際に豊橋の動物園の方から飼育されているクマへの課題等を聞いてそれに沿った物を作成していきます。
どこの動物園でも課題となる「採食時間の延長」が課題との事だったので、採食時間を延ばすためのフィーダーを中心に作成しました。
(ゴミの山ではありません。僕にとっては天国の光景です)
「あれも使える、これも使える、これは鹿児島に戻ったら探そう。」写真を撮る手が止まりませんでした。写真ばかり撮っていては、意味がないので作業も真剣にやっていきます。
定番のブイを使ったフィーダーや、竹を使ったフィーダー、様々なエンリッチメントの品物が作成されました。
上の写真は消防ホースを使った定番のフィーダーですが、普段は自分が作っている物とは違う物の作り方を教えていもらいました(イノシシの展示場につけてありますので皆さんの目で確かめてください!!)
合計で6個の物を作成しました。動物がケガや誤飲をしてしまっては意味がないので、そのような点も班の皆で考えながら作成することができました。
今回のワークショップで様々な事を学びました。今後はこの学びを活かして平川の動物たちに還元できればいいなと思っています。
爬虫類館、鹿児島の動物ゾーン担当 山田
※SHAPE-Japanのホームページがありますので用語等々、SHAPE-Japanが気になる方はホームページをcheck!! http://www.enrichment-jp.org/