コアラ(イツキ)の搬出🐨

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の村上です。

今回のズーブログでは、6月21日に当園から神戸市王子動物園へ搬出したコアラのイツキついてお話ししたいと思います。

イツキ(♂)は2020年4月3日に当園で産まれました。産まれた当時、私はまだ担当ではなかったのですが、彼が1歳の時に担当になりました。その頃はまだコアラの扱いに慣れてなく、保定の際に何度か噛まれた事をよく覚えています。

母親のイトと子供の頃のイツキ
1歳の頃のイツキ

1歳になって親離れをしてからは、同じ年齢である「ソラ」(現在は、埼玉県こども動物自然公園)との同居がスタートしました。

♂同士の同居を上手くできるか心配もありましたが、2頭とも良い距離を保ちながら暮らすことができました。

幼獣の段階で一緒にした事が良かったのかもしれません。

ソラ(左)とイツキ(右)

ソラが昨年の6月に埼玉県こども動物自然公園に搬出になり、その後は、兄弟である「ライト」と同居がスタートしましたが、こちらも大きなトラブルもなく過ごすことができました。

イツキ(左)とライト(右)

搬出前のイツキ。体重測定と獣医師による健康チェックが行われました。

そんな日々を過ごしていましたが、今年の6月21日イツキを搬出することとなりました。なぜ搬出するかというと、動物園同士で繁殖を目的とした貸し借り(ブリーディングローン)を行い、今後のコアラたちの命をつなぐためです。

輸送箱の中にもスムーズに入ってくれました。

搬出日が決まり、事前に神戸市王子動物園の方や輸送業者の方と入念な打ち合わせを行いました。

当日は朝の9時半頃当園を出発し、15時過ぎに無事に到着したと連絡があった時にはホッとしました。




イツキはイベントでも大活躍をしてくれました。

お客様の前でも物怖じせず、落ち着いた様子でユーカリを食べてくれました。イベントを通じてコアラの生態や生息環境について伝えられたのも、イツキのお陰だと思います。

約3年間、鹿児島で生まれ育ったイツキが旅立つのは寂しいものがありましたが、神戸市王子動物園でも元気で彼らしく、皆様から愛されていると思うと嬉しく思います。


長靴の中にいた、ある虫を踏んでしまったコアラ担当:村上

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