みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の村上です。
今回はトカラ列島にある中之島について紹介します。
トカラ列島は鹿児島から南に200kmにある11つの島で構成されており、屋久島と奄美大島の間にあります。
先日、トカラ列島の中にある中之島に行ってきました。
中之島はトカラ列島の中で1番大きな島で面積34.42㎢、120人ほどが暮らしています。
鹿児島港から夜行船で約7時間、翌日の朝に到着しました。

島には御岳という標高920mの活火山があります。到着してからしばらくすると日が上がり綺麗に見る事が出来ました!
御岳は別名「トカラ富士」とも呼ばれ、スダジイやタブなどの原生林が多く野鳥の宝庫と呼ばれています。

島内の4割の植物はリュウキュウチク林であり、道路の至る所に茂っています。

今回、私が訪れた一番の目的は、島内で暮らしているトカラウマに会うことです。
島内の中心部にトカラウマ牧場があり、17頭の馬が飼育されています。
トカラウマは日本在来馬8種の内の1種類で、当園にも2頭飼育されています。

トカラウマは現在、開門山麓自然公園、鹿児島大学付属入来牧場、東京都恩賜上野動物園でも飼育されており、 約90頭ほどいる鹿児島県の天然記念物です。


放牧場はとても広く、のびのびとした環境です。
馬たちは雌雄分けて管理されており、雌群に雄を1頭入れて繁殖をしているようです。3頭の仔馬にも会う事が出来ました!
中之島には多くの観光スポットがあります。
トカラ馬牧場に隣接して十島村歴史民俗資料館にはトカラ列島の島々の文化や歴史・貴重な動植物についての資料が多くあります。
ヤレセ灯台、ガジュマル群生なども見ることができました。

自然豊かな島ですが、驚いたこともありました。
七ツ山海岸には、無数の海洋プラスチックが打ち上げられていたのです…


年に数回清掃しているとの事ですが、このような現状を目の当たりにして改めて動物園でできることを考える機会になりました。
鹿児島県には素晴らしい自然がたくさんあります。まずは私自身がそれを知り、多くの方に伝えていくことで、自然を守るための行動変容へつながれば嬉しく思います。
寒い日はコアラ館から出たくないコアラ担当:村上