なんだこのタイトルと思われた方、すみません。今回はイノシシ(タロウ)のエンリッチメントの話をしたいと思います。
まず、当園のイノシシの展示場は草木はなく、コンクリートがメインの展示場になっています。
そのため、餌を隠す事は至難の業です。そこで、現在は「隠す」よりも「取りづらくする」をメインで餌をセットしています。いわゆる、採食エンリッチメントというやつです。
①塩ビ管パイプにヒマワリの種などを入れて転がして出してもらったり
この擬木風塩ビ管パイプの話は別の機会で…
②木の枝に餌をつけて消防ホースフィーダーに差してみたり…
③ブイのフィーダーから餌を出してもらったり
④餌ではないですが、大量の枝葉を入れてみたり
食べることはありませんが、咥えて遊んだり、折ったりして遊んでいます。
その他にもタロウの暇な時間を減らすために色々な事をやっていますが……
なにせ、タロウは諦めがとにかく速い!!簡単に出来るものは継続して使ってくれますが、少し難しくすると、あまり使用してくれません。そこもタロウ自身の慣れが必要だと思いますが。
とにかく、能力を最大限に活かせる、頑張ろう、やってみようとタロウが思う様な事を考えるのに絶賛悩み中です。
現在はいろいろなパターンで給餌しながら、給餌回数を増やしています。どのような行動の変化があるのか、採食時間は増えているのかなど、データなどは取れていないので、今後はデータもしっかりとって皆さんにお伝えできればなと思います。
頑張れ、俺、頑張れ、タロウ 山田