鹿児島フィールドレポート ~鳥のおなかを満たす大事な存在!「カタボシイワシ」~

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。

日に日に寒くなる季節となりました。寒いのは苦手ですが、この時期ならではの楽しみもありますので紹介したいと思います。ズーブログでも何度か紹介しているカツオドリ。平川動物公園からほど近い谷山港で、秋から春にかけて観察できる海鳥です。今回は鳥ではなく、鳥が食べている魚を中心に紹介したいと思います。

様々な生き物のお腹を満たすカタボシイワシ。名前の通りイワシの仲間です。海中で捕食者に追われて陸地の打ちあがることもあります。

海辺で採食する鳥たちが、こぞって?集まる谷山港。集まるには理由があります。それはエサとなる魚が大量に集まっているからです。彼らが食べているキラキラしている魚の和名はカタボシイワシ。錦江湾では20年程前から見かける機会が多くなったこの魚は、南方系のイワシの仲間です。多くの生き物のエサとして食物連鎖を支える貴重な存在ですが、小さな港の中でもその存在は非常に大きく、様々な生き物の根底を支えています。

水の中では、ブリやサワラ、ヒラメやエイなどの魚食性の大型魚を支えており、大きな魚を狙って釣り人たちも集結し、大物がかかるのを心待ちにしています。

釣り人もたくさんやってきます。カタボシイワシ狙いの方はほとんどいません…

そして、海の上では鳥たちが目を光らせています。カツオドリは、狙いを定めて10m以上上空から飛び込んで捕食します。時には海面近くに集まったカタボシイワシの群れを、数十羽が一斉に飛び込む姿を見ることもできます。

流線形のフォルムがカッコイイ カツオドリ! 常に飛び続けエサの魚をさがしています。

獲物を見つけると急降下して、海中にダイブします!

タカの仲間のミサゴは、上空でホバリングし、狙いを定めて急降下します。鋭い爪のついた脚で強烈につかみあげます。

獲物をゲットしたミサゴ。鋭い爪でがっちりつかんでいます。

こちらはトビ。ミサゴほど捕獲する成功率は高くない気がします…

カワウは潜水して捕食し、アオサギはパニックになり打ちあがった魚を捕まえていることが多いです。

時には数百羽のカワウが集結することもあります。

アオサギは潜って捕食ができないので、水辺で獲物が来るのを待っていることが多いです。

このように様々な生き物が、港内に大集結するカタボシイワシをエサとして利用しています。

ここで疑問なのが、なぜイワシはここに集結しているのか?ということです。はっきりした理由はわかりませんが、

この港内には小さな川が注いでおり、栄養源が豊富でエサとなるプランクトンが発生しやすい可能性があります。この点については今後調べていきたいと思います。

小さな魚が大きな生き物を支え、「食う食われる」の攻防と生き物たちの必死な姿が印象的でした。人の生活圏に近いこのような場所で繰り広げられる生死をかけたドラマは、どんな映像よりも魅力的で、迫力があります。

今後も情報を発信し、記録をとり、生き物たちが安心して暮らせる環境を大切にしていきたいと思います。

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