トラツグミ(オオトラツグミ)Amami Thrush
Zoothera dauma major/スズメ目ヒタキ科
世界初展示!でも、なぜ動物園に??
本州に生息するトラツグミの亜種で、奄美大島の固有種です。トラツグミより大きく、尾羽の数で区別することができます。マングースなどの影響により、一時は200羽まで個体数が減少しましたが、近年その数は回復しています。春先が繁殖シーズンで、その頃には「キョロロ~ン」という美しい鳴き声でオスがさえずります。
平川動物公園のトラツグミ(オオトラツグミ)紹介
平川動物公園では、南西諸島の傷病個体の保護・飼育・普及啓発に取り組んでいます。飼育個体は、2018年8月に奄美大島内の路上で衰弱しているところを発見され、島内の動物病院で治療していただきました。右眼の損傷と翼の骨折のため飛翔能力がなく、野生復帰が困難と判断され、翌年7月に当園にやってきました。飼育下のデータはほぼありませんので、どんな些細なことも記録するようにしています。また、オオトラツグミが来園した背景や、私たちが日常生活の中で注意できることを伝えていきます。
飼育下では比較的年中鳴き声を聞くことができます。園内清掃用のブロワ―や、草刈り機、事務所内の大型プリンターに共鳴することもあれば、大好物のミミズをくわえて鳴くこともあります。鳴き声のパターンの様々なので、ぜひ注耳?してみてください。