3月上旬に札幌に出張しました。 朝早く鹿児島を出発。東京で飛行機を乗り継ぎ、午後1時半からの会議に何とか間に合いました。 覚悟はしていましたが、私にとって驚きだったのは札幌の寒さと雪です。こんな状況なら鹿児島だと間違いなく動物園は休園、動物たちは室内での管理となります。
しかし、札幌市円山動物園は普通に開園していますし、入園者もそれなりの人数いらっしゃいました。
このような環境は、寒さに強い北国の動物たちにとっては快適そのものなのでしょう。 特にホッキョクグマ、アザラシ、ユキヒョウなどを見ていると、北海道の動物園だからこそ野生での暮らしをイメージしやすいと感じました。
ところで、会議以外にも円山動物園を訪れる目的がありました。 平川動物公園生まれのシンリンオオカミ、ジュリとカエデに再会することです。 一昨年の12月に引っ越した直後、飼育担当者の方から雪の中で大はしゃぎするジュリとカエデの動画が送られてきました。せっかく雪の中の円山動物園に行くので、ぜひその様子をこの目で見たいと思っていました。
オオカミ展示場へ向かうと… いました!
かなりハイテンションなのは、私を見つけてというよりは、オオカミ担当のTさんに反応してのことなのでしょう。あまりにも行動が変化したために、ガラス越しにオオカミを見ていた皆さんが振り返られるほどでした。
平川動物公園よりは広い場所で飼育されている上に、寒さが平気なオオカミにとっては最高の環境だと感じました。 幸せそうな2頭に会うことができて本当によかったです。
このような再会があることは、各地の動物園を訪問する際の楽しみの一つとなっています。
園長 福守