「夜の平川動物公園」は、昨年に引き続き事前申込制で8月29日までの土曜・日曜に開催される予定でしたが、残念ながら新型コロナウィルス感染症対策のため、急きょ中止となってしまいました。
楽しみにされていた皆様、大変申し訳ありません。
鹿児島県独自の緊急事態宣言が発令されたこと、鹿児島市が多数の集客が見込まれる市が所管する施設については休園・休館することを決定したためです。
予定されていた全8回のうち、8月7日と8日の2日間のみ実施することができました。
今年度1回目の8月7日は、時折激しい雨が降りました。
翌日の8日は台風9号が接近し、鹿児島市が強風域に入る中、開催が危ぶまれました。最終的には風雨はそれほどでもなく、予定どおり開催することができました。
「こんな天候の中、申込まれた方は来られるのかな?」
と心配していましたが、時間になると次々と駐車場へ車が入り始めました。
キリンやトラなどの人気動物、メディアで紹介されてから注目度がアップしたマタコミツオビアルマジロの辺りには、立ち止まる方々の姿が見られました。
そんな中、足を止める人が少ない日没後のアフリカ園では…
ヨーロッパフラミンゴたちが池の中でたたずんでいます。
夜の間、このように水辺ですごすのは、外敵が近付かないよう、さらには眠っている間に外敵が接近してきても、水音で気付くことができるためなのです。
動物園で生まれ育っても、動物たちの基本的な習性は変わることがありません。
そんなことを教えてくれる光景でした。
「夜の平川動物公園」では、夜行性動物の活発な姿を見ることが魅力の一つではありますが、
「昼行性の動物がいかに夜を過ごしているか」
が見られることも大きな魅力です。
動物たちの真の夜の姿を見るためには、
⑴ライトの光を直接動物に向けない
⑵大きな声や音を立てない
⑶時間をかける
というのがポイントです。
動物たちの夜の姿をじっくり見たら、どうぶつ学習館でさらに詳しく動物のことを知り、売店で美味しいものを食べ、遊園地でたっぷり遊ぶのも「夜の平川動物公園」の楽しみ方…なのですが、残念なことに今年はそれができなくなってしまいました。
このブログで少しだけでも「夜の平川動物公園」の雰囲気が感じられたら幸いです。
来年以降開催されたら ぜひご来園ください!
園長 福守