ヤブイヌ

現生のイヌの中でも原始的な形を残しています。水中を泳いだり潜ることが得意で、足の指の間には小さな水かきがあります。長くて細い胴と短い脚は、やぶの中や掘った穴の中を進むのに適しています。展示場でも穴を掘る様子を観察することができます。

ワオキツネザル

乾燥した、木のまばらにはえた岩地に、5~20頭くらいの小さな群れで生活しています。樹上より地上で多くを過ごします。前肢の手首に特殊な分泌腺があり、分泌物を尾の先に付けたり、枝にこすりつけてマーキングし、自分のテリトリーを主張します。果実、花、木の葉などを食べます。妊娠期間は4~5ヶ月で、1産1~2子です。

ワタボウシタマリン

名前の通り、綿帽子のような白いふさふさした白い毛が帽子のように生えています。また、樹上生活で長い尻尾でバランスを取りながら警戒に動き回ります。妊娠期間は約5ヶ月で、1回の出産で2~3子産みます。そして、生後15ヶ月ほどで性成熟します。

レッサーパンダ(シセンレッサーパンダ)

標高の高い山林や竹林に生息しており、木登りがうまく、日中は木の洞や枝の上で休み、早朝や夕方に活動します。竹の葉を中心に、果実や木の実、鳥の卵なども食べ、樹洞や岩穴を巣穴とします。

カナダヅル

平地から高原の湖、川辺の湿原で繁殖します。ほかのツルと同様、繁殖期にはペアごとに広大ななわばりをつくります。雑食性で植物の根や葉、穀類、小動物や昆虫を食べます。鹿児島県出水地方で少数が越冬します。

アジアゾウ(インドゾウ)

母系的な群れを作ります。オスにはマストと呼ばれる発情期があり、耳の前にある側頭腺から分泌液が出るようになり、行動も荒くなります。

チンパンジー(ニシチンパンジー)

進化の過程ではヒトに最も近い動物であり、高い知能と運動能力を持ちます。昼間活動し、夜間には高い木の上に枝や木の葉を重ね、ベッドを作って眠ります。主に果実や木の葉、虫(シロアリなど)を食べますが、時には群れで協力して狩りを行い、小型の哺乳類などを食べることもあります。

コツメカワウソ

13種類いるカワウソの仲間の内、一番体が小さい種類です。川辺に生息しており、とても泳ぎが得意で約5~6分程度潜水して川の中にいる甲殻類や小魚を捕食します。毛皮やペットで人気ということもあり、密輸がなくならず野生での頭数が減少してきており、ワシントン条約の付属書ⅡからⅠへ引き上げとなりました。

ヒョウ(黒変種)

ヒョウでは突然変異で全身が黒い黒変種がよくみられます。真っ黒に見えますが、黒地の中にうっすらと斑紋がみえます。ヒョウはネコの仲間で最も適応力が高く、アフリカからアジアにかけて様々な環境に分布しています。群れはつくりません。妊娠期間は約100日で、1産2~3子です。

ジャガー(黒変種)

ジャガーの黒変種です。全身が真っ黒に見えますが、ヒョウの黒変種と同様、うっすらと斑紋がみえます。ネコ科の中では大型の種類で、頭から胴の長さは1.8メートル、体重は100キロになることもあります。熱帯雨林を中心に生息しますが、時にはアンデス山地のような標高3000メートル前後でもみられます。

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