ここにもいるよ!どうぶつ学習館の生き物たち

皆さんこんにちは!教育普及係の落合祐子です。私たち教育普及係の事務所は、白雪姫の後ろにある「どうぶつ学習館」。開館して丸5年が経ちました。どうぶつ学習館では、主に団体のお客様向けの学習プログラムやイベントを行っていますが、実は生き物を近くで観察することもできます。

どうぶつ学習館で初めて展示した生き物はカブトムシ。その時の成虫展示はすぐに終了してしまいましたが、彼ら(1代目、とよんでいます)と毎年捕まえてきたカブトムシの子孫たちの変態の様子を毎年紹介しています。6代目のカブトムシたちも、そろそろ蛹室を作り始めています。

卵から3齢幼虫まで勢揃い

こちらはアカハライモリ。昨年の11月からお目見えしました。始めの1匹は田んぼにすむ生き物を紹介するイベント用に採集しましたが、飼育員が園内で捕まえて少しずつ増えていき、現在5匹。産卵、孵化もして、幼生が20匹育っています。

赤いお腹が特徴です
幼生の前足と後ろ足も生えてきました

続いてはシュレーゲルアオガエル。園内で捕まえてきました。朝見ると水浴びをしていることもありますが、飼育ケースの隅でひっそりと過ごしています。そっくりさんのニホンアマガエルとモリアオガエルと並べて紹介したいなあ…と考え中。

大好物はコオロギ♪

は虫類館で飼育しているアオダイショウのこどももいます。脱皮殻をみると、大きくなったな~としみじみ。大好物はマウスです。

上から2019年4月、2020年4月、2020年9月、2021年4月に脱皮した抜け殻

名前は聞いたことがあっても、近くで観察する機会は少ないかもしれません。特にアカハライモリは、以前は鹿児島市内でよく見られたようですが、数が減り鹿児島県と環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。「こんなふうに大人になっていくのか!」とか「なんで数が減ってしまったんだろう?」と思いながら観察してみてください。

そして、ケガをして保護され、動物園にやってきた動物も紹介しています。2019年からは奄美大島の固有種、オオトラツグミがいます。恐らく交通事故に遭って、右目と右翼がなく、飛ぶこともできなくなってしまいました。繁殖期を迎えたオスは「キョロロ~~ン」と美しい声で鳴くことが知られていますが、オオトラツグミの展示は世界でも初めてで飼育された記録もほとんどないため、飼育を継続することで明らかになる生態もあるのではないかと思います。

美しい鳴き声を聞きにきてください♪

身近な動物や、鹿児島の動物たちを中心に、これからも彼らからのメッセージを伝えていきたいと思いますので、どうぶつ学習館でゆっくり生き物観察をしてみてください!

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