ワオキツネザルの人工哺育①

みなさんこんにちわ!はじめまして!ワオキツネザル担当の松本です。

今回はワオキツネザルの人工哺育についてお話ししたいと思います。

ワオキツネザル島では3月から5月にかけて出産ラッシュがやってきますが、今年は少しはやめの2月に2頭誕生しました。そのうちの1頭は2月24日に生まれましたがお母さんが初産ということもあり、出産時に仔を抱く様子が見られなかったため人工哺育(ミルクを与え、人が親に代わって育てること)を行うことになりました。

2月24日 生まれたばかりはとても小さく、少し弱っている状態

発見したときはこんなに小さな命が助かるのかどうか、とても不安でした。しかし、そんな不安もなんのその!ゆっくりではありますがすくすくと成長していく姿に、私も「しっかりしなければ!」と手探りながら過去の人工哺育の記録を基に進めていきました。

ヨカゼ

母親がヨーコの家系なのでヨから始まる名前をつけました。「ヨカゼ」と命名!

最初はヒト用ミルクを2~3時間おきに与えます。飲む量も1~2ml程度です。気温・湿度、誤嚥や便の状態にも注意します。

初めてのミルク、小さなシリンジで与えていきます

54日目、だんだんと動き回るようになってきたので大きなお部屋にお引越し。体がしっかりしてきて、飛び跳ねるように。葉っぱをくわえたり柵も登るようになりました。

友達のウッドストックも一緒に移動!!

少し前から、群れでワオキツネザルと暮らせるように島の方でお見合いを始めています。天候の良い日は15分~20分程度行っていますので、島の外から温かく見守っていただけると嬉しいです。

私も、ヨカゼがワオキツネザルたちと幸せに暮らせるようサポートしていきたいと思います。

最近のヨカゼ、歯も生えてきて少し体も大きくなりました

またヨカゼの近況についてブログでご紹介しますね!
ワオキツネザルの人工哺育②でお会いしましょう~!!

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