みなさん、こんにちは!
今回は今年9月に亡くなったレッサーパンダ、スバルについてお話しさせていただきます。
私がレッサーパンダの担当になったのは、今年の4月でした。
レッサーパンダの寿命は15年ほど、と言われている中、スバルは当時14歳。
高い木に登ることはできず、視力も低下しているようでしたが、食欲もあり元気いっぱいでした!
4月は換毛期だったため、どんどん毛が抜けてみすぼらしくなる姿に不安になりましたが、夏に向けてすっきりした夏毛に生え変わり、安心しました。
6月26日の15歳のお誕生日の少し前にお誕生日会のイベントを行い、皆さまと一緒にお祝いすることができました!

スバルはとても優しい温和な性格でしたが、嫌なことがあると「フー!」と怒ることもありました。
りんごを優しく食べてくれるときと、早く欲しくて勢いよくかぶりついてくるときがありました。
健康診断では、トレーニングで採血させてくれたり、全身の触診をさせてくれました。
体重測定やブラッシングも定期的に行い、スバルの健康を維持していました。
大きな異常もなく、年相応に元気に過ごしていました。

8月末に食欲不振が見られ、獣医さんと検査と治療の日々が始まりました。
一度は食欲が回復し状態も落ち着きましたが、見た目とは裏腹に、血液検査の数値での結果が思わしくなかったです。
それでも一生懸命エサを食べるスバルを見ると、希望が見えたし、体重計を持ってくると自ら乗ってくれたりと、とても協力的でした。


最後の日、午後のイベントが終わったのを見届けてくれたかのように、安らかに眠っていきました。
その3日後から、国際レッサーパンダデーのイベントが始まりました。
イベントの最後に、飼育個体の紹介をしましたが、スバルの紹介もさせていただきました。
12年間、平川動物公園のアイドルとして、たくさんの方の思い出になってくれたスバル。
本当に本当に感謝でいっぱいです。
たくさんの温かいお言葉、お気持ち、スバルにも、私にも、届いています。本当に力になりました。
どこまで書こうか悩みましたが、スバルに感謝を込めて、そしてスバルのことを見てくださった多くの方に、スバルが最後まで生きた証を届けたかったので、時間が経ってしまいましたが、書かせていただきました。
この場をお借りして、本当にありがとうございました!!

最後に…
国際レッサーパンダデーのイベントで当園で実施した野生のレッサーパンダの保全活動を支援する募金活動では、たくさんのご協力をいただき、ありがとうございました!
集まった寄付を送金しましたので、ご報告させていただきます。
『レッサーパンダ保全活動を支援する募金の送金について』
レッサーパンダ担当:加藤
