春になりツバメたちが飛び交う姿を見かけるようになりました。平川動物公園内では、よく巣作りします。去年、そんな彼らの姿をそ~っと観察してみたのでご紹介します。



6/22~28 周囲を数羽の成鳥が飛び交っており、そのうちの1羽が、時々巣のフチにとまりましたが、ヒナの気配はありません。6/14に抱卵していた卵は、どうやら孵化しなかったようです。
(ツバメの抱卵期間は13~18日間、育雛期間は20~24日間です)


7/1~11 抱卵は続きました。







7/21 親鳥は巣におらず、ヒナの頭を3羽分確認しました。








その後は、園内でツバメを見かけることはなくなりました。冬に備えて南に渡って行ったのだと思います。渡り鳥の旅は過酷で、巣立ったヒナの数年後の生存率はあまり高くないといわれています。あのツバメたちが無事に戻って来てくれていることを祈るばかりです。
ちなみに、繁殖に成功した巣は、ツバメたちにとっては人気物件で、毎年、繰り返し使用される可能性が高いのだそうです。昔から害虫を駆除してくれるとありがたがられてきたツバメたち。人間のそばで命をつなぎ、これからもずっと共存していけたらいいなと思います。(田んぼ・ブドウ畑・ミカン山にかこまれて成長した桜井)
参考書籍 「ツバメのひみつ」長谷川克著作・森本元監修 緑書房