鹿児島フィールドレポート ~ 圧巻のダイブ! カツオドリの観察シーズン到来 ~

みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の落合です。日に日に寒さが増し、野生生物の観察にも厳しい季節がやってきました。しかし、四季を通して観察できる生き物や生態も様々です。この時期に特にエキサイトするのが、カツオドリの観察です。

スマートなフォルムが特徴のカツオドリ

平川動物公園からほど近い港は、一年を通じてカツオドリが観察できます。夏場はかなり数が少なく、見られない日もありますが、秋から冬にかけては数羽から数十羽の個体を見ることができます。特に港内に入ってきた小魚を捕食するために、上空から飛び込む姿は圧巻で、時間を忘れて観察してしまいます。

飛び込む瞬間は、急激に向きを変えて水面へ一直線!
水面近くで羽を畳んで、スリムなボディへ変身!
同じ鳥なのか?と見間違うほどの変わりぶりです

小魚の動き次第では、岸壁近くでも観察することができ、頭上数メートルを通過していくこともあります。ここ数年は、護岸工事等の影響なのか100羽近くの大群を見る機会がほとんどなくなりました。エサの小魚の動向により、カツオドリの居場所も変わるので、何かしら影響があったのでしょう。

上空を旋回する際は、常に水面を見て、獲物を探しています

ただ、今まであまり見なかったすぐ近くの入江でも、最近では採食している様子が観察できているので、錦江湾全体で日々移動しながら採食していると思います。

個体識別も試みていますが、なかなか難しいです…

60万都市の鹿児島でカツオドリが乱舞する姿が見られることは、とてもすごいことです。いつまでもこの光景が続くように、観察と記録をとっていきたいと思います。

シンボルである桜島をバックに、いつまでもこのような光景が見れますように!
トップへ戻る