さて、カンガルー社会に戻る前段階です。
2月中旬に、ようやく動物病院(保育器)から職員詰所に移動しました。詰所といっても、あまり人の出入りがなく静かなところで、そこにサークルを用意し、その中にこれまで通り段ボール箱+巾着袋を置き、自由に出入りできるようにしました。
サークルは、初めは高さ60㎝のものを使用していましたが、そこは小さくてもカンガルー。あっという間に軽く飛び越えるようになったので、高さ120cmのものに変えました。
ミルクはよく飲むようになり、また離乳食は好むものの、固形物を食べてくれません。お母さんの袋にいる時から顔を出して大人が餌を食べている時に、同じ餌を一緒に口にする赤ちゃんもいるのですが・・。
移動して10日ほどたった頃、屋外で日光浴中に、いつものように野草を入れてみると、急にパクパク食べ始めました。これでひと安心です!その後は、野菜や乾草(牧草)も順に食べるようになりました。


餌を食べるようになれば、最終ゴールは「群れに戻ること」です。
まずは、日中だけアカカンガルー予備室で過ごすことから始め、授乳の回数が1日1回になった頃に、完全に獣舎に移動しました。

同居練習は、タイミングをみながら、ごく短時間から始めました。他のカンガルーたちにとっては、いきなりちょっと違和感がある?子がやってきたという感じでしょうか。またリックも新たな環境に慣れていかなければなりません。
実をいうと私は、カンガルーは社会性がそれほど高くない動物だと思っていました。ですが、近年、個体関係を築いたりするなど、比較的社会性が高いと考えられる報告もあります。
いざ一緒にしてみると、全く気にしないものもいますが、威嚇するものもいます。少しずつ少しずつ一緒の時間を重ねていきます。
人工哺育のブログは、これでおしまいですが、同居練習はもう少し続きます。
これからもアカカンガルーたちを温かく見守ってくださるととっても嬉しいです。
(アカカンガルー担当 永峰)

