みなさんこんにちは!平川動物ウォッチング隊員の村上です。
今回のズーブログでは、コアラの子育てについてお話ししたいと思います。
当園では今年も2頭の子供がお目見えしました。
コアラは産まれたあと半年ほど袋の中で過ごします。この状態の子供をのう児と言います。
産まれた直後は1円玉程と小さく、総排泄口から袋まで自分の力で向かいます。
コアラのベテラン担当者でも産まれた直後の姿を見ることは稀で、私もまだ見たことはありません。
産まれて2.3ヶ月すると袋の中の嚢児が動いているのが分かるようになり、4.5ヶ月すると袋が大きく膨らんできます。
ヒマワリの仔は9月25日、イトの仔は11月6日に出袋(袋の外に全身がでること)が確認できました。超未熟児で生まれた赤ちゃんが無事に成長し出袋できたことを考えると母親の努力と赤ちゃんのたくましさには感慨深いものがあります。
仔は母親からパップと呼ばれるユーカリの消化物を与えられ、ユーカリを消化できるようになると言われています。
順調に成長してくると母親と一緒に少しずつユーカリを食べ始めます。
コアラ担当になって初めてコアラの子育てを間近で見ることができました。
日々成長している仔を見ていると微笑ましく優しい気持ちになります。
どうか順調に育ってほしいと願いながら飼育しています。
夏のユーカリ採取を考えると今からゾッとしているコアラ担当者:村上