ゾウガメでもトレーニング!?

昨今、レッサーパンダや、オランウータン、チンパンジー、ライオン、キリンなど多くの動物たちで、トレーニングを使った採血、体重測定などが当たり前になってきていますが


多くの情報を見ている中で

「爬虫類ってトレーニングできるの?」


と思い、論文を探してみると意外と行われているようです。(海外では)ゾウガメのトレーニングを使った採血の論文も発見しました。



担当者は思いました。やってみようと。

トレーニングをやらなければならない理由はあります

まず、①ゾウガメたちが病気になっても外見では判断しづらいこと ②定期的に採血をすることで一早く、異変に気付くことが可能になる。細かく言うと他にも理由はありますが、大まかにいうと上記の理由がトレーニングの目的となります。


早速、ゾウガメ2頭を対象にハズバンダリートレーニングを始めました。

1頭目はエム、選出理由・・・物怖じせず、なんにでも興味を示すから


2頭目はイッテツ、選出理由・・・大きすぎ、重すぎで、人力ではどうにもできないから


以前、採血を試みた方法は足から採血してみようということで、バケツに乗せて動きを制御し、足を渾身の力で引っ張りだして、採血に挑戦しました。


しかし、ゾウガメは嫌がって足をバタつかせ、足からは血管の場所がわかりづらく、足は全くひっぱり出せず、採血も出来ず、動物にも、人にも悪影響しかありませんでした。

その中で見つけた論文によると、「首から採血を行う」ということだったので
獣医に伝えると「触っても分からないからエコーで血管を探してみよう」ということで・・

エコーで血管を探しました。


獣医は「見つけたよ~、ここだよ~」と教えてくれましたが、全然わからなかったので苦笑いしときました。

しかし、「こいつ分かってないな」と察してくれた獣医の優しさで血管の位置をペンで印をつけてくれました。


ここからは、飼育員の技量しだいなので採血にむけてトレーニングを行っていくのみですが、ブログ的には一区切りがついたので、一旦ここで終了したいと思います。


目指せ、採血 山田

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