マナヅル

草原の湿地や川岸で繁殖します。越冬地である鹿児島県出水地方には、多くのマナヅルが群れをなして渡ってきます。雑食性ですが、植物の茎や根、穀類などを主に食べます。一度に1~2個抱卵し、約30日間で孵化します。

ブラジルバク

水場に近い林や草原にすんでいて、単独あるいは番で行動します。泳ぎが上手で、ジャガーやピューマなどの敵に襲われると水中に逃げ込み5分程度は潜ることができます。妊娠期間は約13か月で1産1子です。生まれた子どもには、イノシシのように縦じまの模様があります。

ナベヅル

丘陵地帯や森林地帯の湿地で繁殖します。越冬地である鹿児島県出水地方には、多くのナベヅルが群れをなして渡ってきます。当園では1982年に日本で初めてナベヅルの繁殖に成功しました。穀類や昆虫、小動物を食べます。

ワニガメ

池や川、沼などにすんでいます。水底にじっとしており、産卵時以外は上陸しません。夜行性で夜餌をとることが多く、昼間餌をとる時は、下あごにある舌を伸ばし、これを動かして小魚などをおびき寄せて食べます。4~6月に土の中に20個前後の卵を産み、2~3ヶ月かかって孵化します。

セマルハコガメ

森林のまわりの湿った場所や河川の近くにすんでいます。腹甲(腹側の甲)の中央部にちょうつがいがあって甲らの前後をぴったりとふたをして箱のようになります。雑食性で植物のほかにミミズやカタツムリなども食べます。一度に1~6個産卵します。日本産のものは国の天然記念物に指定されています。

ヨツユビリクガメ

四肢の爪が4本ずつしかないのが名前の由来です。非常に頑丈で穴を掘るのに適した前肢を持っています。ペットして人気があり、日本にも多数輸入されています。需要があるために密猟も絶えず、生息環境の破壊も重なって、野生個体数が減少しています。

アルダブラゾウガメ

甲長は1mを越えるものもいます。陸地の砂漠にすんでいて、ほとんど水に入りません。体が大きいこと4つの足がゾウのあしにそっくりなことからゾウガメと名付けられました。動きはゆっくりでサボテンや草、樹木の葉、果実などを食べます。長寿で152年間飼育した記録があります。

カバ

野生のカバは、日中は水の中にいて、夜になると陸上で草を食べる夜行性の生活をしています。皮膚が非常に厚いため、人間のように汗を出して体温の調節をすることが出来ません。そのため、昼間の暑い時間を水の中で過ごします。汗を思わせる赤ピンク色のネバネバした液体を分泌し、紫外線や細菌から皮膚を守っています。

ハゴロモヅル

主として高原の乾燥した草原を好みます。最大1000羽程の群れを成し、夜間にはねぐらを作り、数千羽もの集団になることもあります。
繁殖期は縄張り意識が強く、1ペア毎に広いなわばりを持ちます。湿地帯の他に農耕地や休耕田なども利用します。巣は非常に簡易的なものが多く、乾燥した地面の凹みに直接産卵することもあります。スゲやイネ科植物の種子、根、塊茎などの植物質を中心とした食ですが、昆虫やカエル、小型哺乳類なども捕食します。

ホオカザリヅル

スゲの根茎、種子などを主食としますが、 カタツムリや魚類,カエルなどの小動物も食べます。普段からあまり大きな群れは作らず、10~50羽程度の小規模な集団で見られます。
草地に生息しており、繁殖期には湿地を利用します。そのため繁殖には湿地の水位が大きく影響し、それぞれの個体群の生息地によって時期が異なります。産卵は1個の場合が多く、ツルの中では一番少ないです。2個の卵を産むこともありますが、孵るヒナは1羽のみでもう一方の卵は捨ててしまいます。

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